メルマガ『東医宝鑑(東醫寶鑑)とういほうかん─古典から東洋医学を学ぶ─』第406号「衛氣行度」(内景篇・氣)2
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◇ 東医宝鑑(東醫寶鑑)とういほうかん─古典から東洋医学を学ぶ─ ◆
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第406号
○ 「衛氣行度」(内景篇・氣)
◆ 原文
◆ 断句
◆ 読み下し
◆ 現代語訳
◆ 解説
◆ 編集後記
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こんにちは。気の章「氣爲衛衛於外」の続きです。
◆原文◆(原本の文字組みのままを再現・ただし原本は縦組み
・ページ数は底本の影印本のページ数)
(「衛氣行度」p87 下段・内景篇・氣)
是
故平旦陰盡陽氣出於目目張則氣上行於頭循
項下足太陽循背下至小指之端
▼断句▼(原文に句読点を挿入、改行は任意)
是故平旦陰盡、陽氣出於目、目張則氣上行於頭、
循項下足太陽、循背下至小指之端。
●語法・語釈●(主要な、または難解な語句の用法・意味)
▲訓読▲(読み下し)
是(こ)の故(ゆえ)に平旦(へいたん)は陰(いん)
盡(つ)き、陽氣(ようき)目(め)に出(い)づ、
目(め)張(は)るときは則(すなは)ち氣(き)
頭(あたま)に上行(じょうこう)し、項(うなじ)を
循(めぐり)て足(あし)の太陽(たいよう)に下(くだ)り、
背(せ)を循(めぐり)て下(くだ)り小指(こゆび)の
端(はし)に至(いた)る。
■現代語訳■
このゆえに、明け方には陰が尽きて、陽氣が目から出る。
目が開いていれば気は頭部に上行し、項を循って足の太陽経に
下り、背を循って下り、小指の尖端に至る。
★ 解説 ★
「衛氣行度」、前号の続きです。前号と文が続いているので、わかりやすいように訳を並べてみます。
衛氣の運行
霊枢に言うには、衛氣の運りは、一昼夜で全身を五十周する。
昼は陽に運って二十五周し、夜は陰に運って二十五周する。
このゆえに、明け方には陰が尽きて、陽氣が目から出る。
目が開いていれば気は頭部に上行し、項を循って
足の太陽経に下り、背を循って下り、小指の尖端に至る。
ここまでで衛気が一日に運行する回数とその部位とが述べられたことになります。続く部分でさらに別の流れが説かれることになります。
◆ 編集後記
「衛氣行度」の続きです。流れの都合でまた短めに区切ってお届けしました。次号はさらに続く部分になります。
(2021.2.28.第406号)
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