メルマガ『東医宝鑑(東醫寶鑑)とういほうかん─古典から東洋医学を学ぶ─ 』第403号「氣爲衛衛於外」(内景篇・氣)8
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◇ 東医宝鑑(東醫寶鑑)とういほうかん─古典から東洋医学を学ぶ─ ◆
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第403号
○ 「氣爲衛衛於外」(内景篇・氣)
◆ 原文
◆ 断句
◆ 読み下し
◆ 現代語訳
◆ 解説
◆ 編集後記
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こんにちは。気の章「氣爲衛衛於外」の続きです。
◆原文◆(原本の文字組みのままを再現・ただし原本は縦組み
・ページ数は底本の影印本のページ数)
(「氣爲衛衛於外」p86 下段・内景篇・氣)
入門曰人身之氣流行毎子時自左脚心涌
泉穴起陽循左足腹脇手而上至頭頂〓門午位
(〓左上からノ口メ心・右頁)
而止
▼断句▼(原文に句読点を挿入、改行は任意)
入門曰、人身之氣流行毎子時、自左脚心涌泉穴起陽、
循左足腹脇手、而上至頭頂〓(〓左、上からノ口メ心・右、頁)門、
午位而止。
●語法・語釈●(主要な、または難解な語句の用法・意味)
▲訓読▲(読み下し)
入門(にゅうもん)に曰(いは)く、人身(じんしん)の
氣(き)の流行(りゅうこう)は子(ね)の時(とき)
毎(ごと)に、左(ひだり)の脚心(きゃくしん)
涌泉(ゆうせん)の穴(けつ)より陽(よう)起(おこ)り、
左足(ひだりあし)腹(はら)脇(わき)手(て)を
循(めぐり)て、上(か)み頭頂(とうちょう)の
〓(〓左、上からノ口メ心・右、頁)門(しんもん)に至(いた)り、
午位(ごい)にして止(や)む。
■現代語訳■
入門に言う、人身の気の流行は、子の時ごとに左の足の土踏まずの
涌泉穴より陽が起こり、左足、腹、脇、手を循って、午の時に頭頂の
〓(〓左、上からノ口メ心・右、頁)門に至る。
★ 解説 ★
「氣爲衛衛於外」の続き、最後の段落に入りました。
ここでは身体における陽気の巡行を説いています。まずは左足から起こって頭頂に至る過程が述べられています。
涌泉穴は、現在の日本では湧泉と記載されることが多いですが、原文のままにしておきました。
次号でこの段落と、この項目が読み終わることになります。
◆ 編集後記
「氣爲衛衛於外」の最後の段落です。全部を一号でお届けしたかったですが、微妙に長く、二号に分けることにしました。
解説ではスラっとスルーしてしまいましたが、「シン門」の「シン」が文字化けして、漢字の分解の解説が苦しまぎれですね(笑)。
このような時にもっとうまい表記法がないものかあったら知りたいものです。
次号でようやくこの項目を読み終わります。
(2021.2.7.第403号)
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