妄想非化学研究書 音楽と映画を読む 誇張された非科学的現実妄想生活16
■醤油飲んで起きる三年寝太郎の戦慄
十代の頃、職場で私が凄く感化された上司がおりまして。
三年寝る訳ではありませんが、三日間程度は寝る事有り。
突然会社に来なくなるし、全然連絡が取れない起きない。
当時で四十代位のおじ様だったのですが、まぁ起きない。
生活リズムが崩れると寝なくなり寝たと思うと起きない。
そんなおじ様、起きた後は醤油を飲んで目を覚まさせる。
醤油は飲んじゃダメな物!ですが飲まないと覚めないと。
昔から知ってる社員の方々は、また始まったか、、、と。
放置しても三日位でいやぁ起きれんかったぁと出勤する。
そんなこんながまかり通るこの会社すげぇーと思いつつ。
まぁ問屋だから?判りませんが当時は勤務時間が長くて。
あれやこれやと安請け合いしてしまうとドンドン溜まる。
溜まった仕事は何処で担保するか、そう夜中なんですわ。
今じゃ考えられないんですけど、当時は結構楽しんでて。
営業の上司が晩飯代出してくれたり倉庫で酒盛りしたり。
そんな仕事の仕方だから不規則になりおじ様来なくなる。
寝ててもいいけど?醤油は飲んじゃダメです!!絶対!!
そんなおじ様、いつも峰のタバコ吸ってたので峯さんが、
レコードやらCDやらを散々買い漁って、北欧系とかまだ
輸入盤屋で購入出来ないような物は通販で購入してたり。
当時の通販は、封筒で簡単な白黒のカタログが届きます。
ネットなんてないので定期的に入荷しましたメールかな。
白黒なままのジャケット写真と簡単な紹介文だけで購入。
結構な賭けですよねラジオでも流れない国のバンドとか。
届いたら会社でかけてくれて中々難しいの聴いてるなと。
まだまだ洋楽駆け出しな私に、峯さんがこれでも聴けと。
キング・クリムゾン、初めてのプログレッシブロックで。
今ネットで調べると進歩的、革新的なロックを意味する、
と書いてあったりして、まぁクラッシック音楽な旋律を
ロックな解釈で表現するジャンル的な感じかなぁと思い。
デヴィッド・シルヴィアンを聴いていた頃にもあたるので、
新たにグルグル系をこのタイミングで知る事になりまして。
ミニマムなリフかと思えばギャン!と鳴ったり情緒不安定。
でもギターのロバート・フリップが奏でる正確無比なリフ、
当時私の心を癒してくれてたような?そうでないようなで。
前述のデヴィッド・ボウイで私の大好きなヒーローズとか、
ロバート・フリップが客演してるので峯さんプッシュだと。
並行的にブライアン・イーノとかも色々教えてくれて最高。
私の頭グルグル期に、色々刺激くれた寝太郎な峯さん。
シティボーイズのライブで客演してた仲村ゆうじさん。
「いいのいいのブライアン・イーノ」とセリフ吐いて、
知らん人を置いてきぼりにしてて私だけ大爆笑したり。
■21st Century Schizoid Man/KING CRIMSON
やっぱりこの曲になるんですかね、このバンドで選ぶなら。
どこかのタイミングでちょいちょい聴く最初のギターリフ。
どこかのバンドがちょいと弾いたりテレビ番組のジングル、
はたまたコマーシャルなんかでも流れてたりする事もあり。
発狂しそうで有名なジャケットはレコードでも持ってたり。
かといってアルバム通して結構静かな感じなんですよねぇ。
このアルバム流しつつ、物思いにふけって気付けば寝てる。
その後、ずっと後に出会ったバッファロー'66という映画。
紹介されて出会った映画で流れるキング・クリムゾンの曲。
イエスという同じくプログレバンドの曲もあり最高な映画。
クリムゾンもイエスも峯さんが教えてくれたし映画も紹介。
人に色々と教えてもらって色んな作品に出会えて嬉しさも。
こんな爽やかな事をクリムゾンの回で伝える私ひねくれ者。
因にキング・クリムゾン、ロバート・フリップがボス?で、
それ以外の方々は脱退してて新たな人が入ってを繰り返す。
そう色んな時代で色んなミュージシャンを吸収して生きる。
ロバート・フリップ、、、面倒なおじ様なんです、本当に。
■走る俺、三度目!今度はレコード落としな海賊版
今回ご紹介のクリムゾンも実は当時再発されてない物あり。
ライブ盤が二種類だけ再発されず、また中古屋巡りかよと。
その内の一枚が結構問題作でアースバウンドといいまして。
何とライブ見に来たお客さんが客席からテープで隠し撮り。
それをスタッフが押収してそのままライブ盤として発売と。
これ海賊版と一緒ですやん、、、よって音質も非常に悪く。
そりゃ再発から外れるよなぁと思いつつ聴きたくなる訳で。
峯さん勿論レコードで所持してましたが傷入ってて聴けず。
今更いいかと言ってましたが、そんな時に西新宿から朗報!
なんと数量限定でCDとして発売しますと西新宿の海賊版屋!
ホンマかいなぁとチラシを見ると1枚7,000円で2種14,000円。
デカい、出費がデカい、と思いつつ峯さんは買ってきてぇと。
流石な大人は私に20,000円渡し釣りは取っとけ!言ってきた。
かっこええ大人ってカッコええ、即店へ行って二枚づづ予約。
私は峯さんのおかげで実質一枚分の金額で二種とも購入でき。
発売日にまた店行き翌日ちゃんと峯さんに手渡して任務完了。
現物見て聴いた峯さん、こりゃレコード落としだねぇと一言。
え?レコード落としってナニ?ジャケットもそのままだわと。
要はレコードの音を当時の機械でCD-Rへ落としマスター作り、
それを別の機械で倍速コピーして量産する感じな商品でして。
まぁそれでもマスターの音は元の商品の音な訳でありまして、
峯さんと繰り返し会社で流しておりましたわアースバウンド。
爆音で流れちゃうから、会社で聴いちゃダメな良き思い出でして。
一応、奥様もアーティストでトーヤさんでして本当はカッコいいのです。
一応、ちゃんとアーティストだって所を同じ曲で最後に貼り付けておき。
簡単には語れないクリムゾンの長き歴史、奥様の歌声と共に今回これにて。