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妄想非化学研究書 音楽と映画を読む 誇張された非科学的現実妄想生活48

■笑える喜劇か悩める悲劇か 笑われる二十代のトラウマ

誰のせいでも無いけれど勝手に苦手意識な妄想を膨らませてしまう話。
ラヴにもコメディにもならぬ程の他愛もないお話になるのですけれど。
指折り数える程も無い数少ない色恋だったかもしれぬ申し訳ないお話。
自転車大回転の前日譚として折角なので合わせましてチェケラッチョ。

私の好きなドリカム噺 意味無く長くなり失礼します

前回の猟奇的な喜劇?悲劇??話から数年前に遡らせていただきたく。
いつもの職場なお話ですが年を追う毎にレンタル業界も繁栄をみせて。
カラオケブームも相まってシングルCDがウソの様に売れまくり忙しく。
各店舗も人員が増やせる訳でもないからして内職作業を問屋に依頼し。

今まで商品等はそのまんま各店舗へ出荷するだけだったにも関わらず、
店頭でレンタル用への加工が困難になってきて問屋に依頼する流れに。
それに伴い社内では内職用のアルバイトさんを繁忙期のみ短期で雇う。
そこに女性を二名雇う事となり約半年程度?別部屋で商品加工してて。

私は直接的に関わり合う事が無かったのですが部屋を行き来する過程、
どうしても顔を合わせるし挨拶はするしでいつの間にか仲良く?なり。
なんだか私が部屋を通り過ぎると二人に笑いが起こり意味不明な感じ。
最近の若い娘は(私も若い)箸が転がっただけで笑うからと先輩の弁。

笑っていればよい的な感じで気にも留めず仕事してたら一人から声が。
君は見てるだけでも面白いから三人でご飯でも行かない?と言われて。

え?君?私の事ですか?はっ?お二人は私より年上なんですか?えっ!

そうなんです年下だと思ってたお二人は私より二つくらい年上でして。
私の事を見た目から年下だと断定してて女性のこういった所って凄い。
感心している場合では無く何を揶揄ってらっしゃるんですかとお察し。

何で私なの?他にも男性陣はいっぱいいるじゃん?
カッコいい人とか弁の立つ面白そうな人とかさぁ?

女性陣のお誘いを受ける理由?が欲しかった当時の純朴であろう青年。
調子合せ行こう!行こう!!が出来なかった当時の純朴であろう青年。
知らぬ人についてっちゃいけないを地で行く当時の純朴であろう青年。

その理由を確認したら女性陣は大爆笑でやっぱり私達は正しかったと。
たまに来る私を見て真面目そうで楽しそうな人と思ったらしく誘った、
だからいいじゃん!ご飯でも食べに行きませんか?と改めて誘われて。
理由聞くも意味不明で理解できずな当時の純朴であろう青年であった。

取り合えず食事に行き色々と話をして色々と分かった事もありまして。
名前は秋田さんと千葉さんでして二人は他人だけど同期入社だからと、
話も合い仲良くなった様子で話のネタは私だった模様でございまして。

面白そうな若人がいるねぇ(二歳しか違わないけど!)から始まって、
チラチラ出入りする私を見ては話しのネタにしていたらしく意味不明。
まぁ他人同士が仲良くなる為の事だったのであれば多少は納得したり。

私がたまに会社で流すCDが秋田さんも好きなアーティストだったりで、
ちょいと話してみたいなぁ~との流れになったご様子でございまして。
それはボウイ様のCDだったような気がします、ここでもボウイ降臨で。

因みに秋田さんは洋楽がメインで邦楽も多少は聴かれるとの事でして、
千葉さんは邦楽メインで洋楽は全く聴かずB'zやミスチルがお好みとな。
当時の私は洋邦共に聴いてましたがB'zやミスチルは最初の方だけのみ。

そこから会社でも少しづつお話する様になったのですがそうなんです、
このお二人は半年間の短期バイトなので早々にやってくる最後の出勤。
その前に改めてご飯でも行きませんか?と必然な流れでお誘い受けて。

その食事会の後に公園で少し酔い覚ましましょうとベンチで話な流れ。
秋田さんはほろ酔いで陽気にブランコ立ち漕ぎしちゃって危ない流れ。
それをよそに千葉さんがポツリと「秋田さんと仲いいよね?」の流れ。

エッ?ドウイウコト?オフタリト、ナカヨクサセテ、モラッテマスガ?

千葉さんの言ってる意味が、当時の純朴であろう私に一切理解出来ず。
その日はそのまま別れてその後の最終日まで千葉さんとはギコチナク。
千葉さんの言葉が何だったかと当時の純朴であった私には理解出来ず、
頭の悪さ露呈しつつ勝手に疑心暗鬼なコミュ障に上り詰めるのでして。

■クリスマスと言えばドリカムなのかマライアなのか常松なのか

クリスマスと言えば松井常松でありドリカムやマライアではなく常松。
93年12月24日、渋谷公会堂にあの男がついに帰って来たのである常松。
それまで盆暮れ正月は繁忙期で普通に催し物関連から遠ざかってた私。
常松さんの初ライブにして、因縁の12月24日に渋谷公会堂なのでして。

あの頃僕らは常松さんもカッコいいベーシスト

取り合えず二枚チケットゲットして誰を誘うか悩んでいたら秋田さん。
秋田さんからは連絡先を伝えられてたのでその後も食事に行ったりで。
いつかの食事中に常松さんの話になり行きたいとの事で一緒に行って。

多分、仕事は早退して渋谷に出向いた様な気がしますが覚えて無くて。
でも早めに渋谷について、のんびり表参道とか代々木体育館とか周り、
ドリカムツリーから流れる曲やら街から流れてくるマライアが何とも。
ザ・クリスマスな状況に慣れていない且つ女性と二人な感じが何とも。

ただライブの方は何と最前列の真ん中あたりで二人ともビビりまくり。
初の常松渋谷公会堂、初の最前列、初の女性と二人クリスマスな感じ。
まっちゃんごめんなさい、、、ライブの内容、なんも覚えて無いYO。

帰りもちょいと遠回りで改めてドリカムツリーだったりマライア堪能。
ザ・トレンディドラマなキラキラ光る表参道は終焉間際のバブリー感。
当時の私はお店を予約なんて粋な事が出来ているはずもなく徘徊続け。
当時の私はこの後をどうすればいいか判らず焦りまくってた覚えのみ。

因みにドリカム凄い好きで同じくこの年の春に横浜アリーナへ行って。
ただ、、、当時はまだ早瀬大尉が好きでドリカム誘ってはみたものの、
良い返事がもらえず傷心の最中、一人で横浜アリーナへ見に行ってて。
実る訳が無かった早瀬大尉との色恋模様、私が幼い頭だったのが原因。

これっきり最前列まっちゃんと一人ドリカムのチケット

時を戻します、、、そうクリスマス・イブ 雨は降っていない、、、。

この時期のお店はどこも混んでるし取り合えず秋田さんの住む中野へ。
私は阿佐ヶ谷なので中野であれば自由が利きますねと駅近くの居酒屋。
いつも通りのくだらない話や当日の事だったりを話して盛り上がって。
でもいつもと様子がおかしい、お酒に強いはずの秋田さんが酔ってて。

夜も更けて来たので地元とはいえ宴もそこそこにお開きにして送って。
家の近くでここまででいいよと言われるも離れようとしない秋田さん。
何だ??めちゃめちゃ酔っぱらってるのか?と、玄関先まで送るよと。
でも秋田さん頑なに不要だと言い返すが全然離れない千鳥足な感じで。

察してほしい秋田さん全く察する事が出来ない当時の私のせめぎ合い。
今だから言える当時の私そうクズであると、本当にただのアホである。
逆の意味で察した秋田さん何かあきらめ顔でじゃあね!と素直に帰宅。
何だったんだろう?と頭をかしげながら私はガード下を阿佐ヶ谷方面。

高円寺辺りで聴こえてたドリカムを背に少し早瀬大尉を思い出す刹那。
この日以降、秋田さんへ連絡してもツレない感じで段々疎遠になって。
1993年、何だか始まりそうで始まらなかった物語にドリカムが流れて。
子供な頭過ぎて全て終わりになった1993年の背中にドリカムが流れて。

逆方向的な独り相撲で勝手にトラウマになったドリカムごめんなさい。

■LOVE LOVE LOVE/DREAMS COME TRUE

初めてのドリカムはBSで放送してた1989年の広島ピースコンサート。
夏休みだった八月の初旬に二日間、生放送で全て放送してくれまして。
氷室さんが出ることになっていたけれど出演順は発表されてなくって。
二日目の大トリだろうとヤマはってましたが取り合えず全部録画して。

VHSテープの3倍録画で最初から最後までずーっと録画しっぱなしに。
そんな中で突如として聴こえて来た、凄まじい程の破壊力を持つ歌声。
放送を流しながら片手間に宿題してて、え?えっ?と画面を見てみる。
吉田美和さんが満面の笑みで歌うその姿は破壊力抜群で打ち砕かれた。

すんげぇ歌の上手い人がいるとその日の録画よ早く終われと繰り返し。
今みたいに追っかけ再生なんて出来ないビデオテープ録画早く終われ。
終わりしな巻き戻してドリカムの出演部分を再生しバンド名をメモる。
翌日なけなしのお小遣いを持ってレンタル屋へ出向きCDを借りてくる。

繰り返し聴くドリカムのファーストアルバムあぁあなたに会いたくて。
繰り返しAPPROACH、Don't You Say悲しいKissはまだ判らない子供な私。
週に1度の恋人なんてもっと判らないけど大人な音楽だ!と勝手な妄想。
ビート+カッコよさ=BOØWYだったりしていた私からするとこれは大人。
ゴリゴリバンドサウンドなBOØWYの対比がドリカムで個人的には面白く。

初めての邂逅から間を置かずにセカンドアルバムが出てすぐ借りに行き。
うらやましくも誇らしい朝帰りを夢見つつ胸が苦しくもLOVE GOES ON。
北緯43度で気付いたつもりになってて未来予想図IIの様には叶えられず。
女性の気持ちが理解出来る訳も無い男の子が何故か胸締め付けられてて。

その後の三枚目が出る頃には働いているので過去作含め社販で全買い。
やっぱり俺はバンドが好きなので~と言いつつ隠れてドリカム聴いて。
打ち込みやる頃には中村正人さんの彩る音の数々が理解でき心地よく。
美和さんの歌が引き立つ音作りが大げさでは無いのに凄く劇的であり。

いつしか聴く度に胸がキュッとなったり元気になったり驚いたりして。
働き始めて少し位は大人になったつもりで実は子供だった事に気付き、
思いも伝えられぬまま始まらず終わりをつげる度に聴こえたドリカム。
特に1993年はその集大成だった様に思うし勝手なトラウマになってて。

ちょっとドリカムから距離を置いてた私に鳴り響いたLOVE LOVE LOVE。
距離を置きつつも続けて新譜は社販してて忘れていたLOVE LOVE LOVE。
手元に届きそのまま会社のラジカセで流し始めた時に膝から崩れ落ちて。

多分、誰しもが一時でも考えてしまう気持ちを数行づつの言葉で表現、
でもその数行の言葉は100%で理解・認識出来てしまう程の大事な言葉。
こんな簡潔・明瞭に表現された事で勝手に感銘受けちゃってて大号泣し。

当時の私がどうかしてたのか何かに枯れ果てていたのか判りませんが、
それまでのAメロ~Bメロ~サビな流れをぶち壊してでも強烈な言葉。
いとも簡単に頭の中を繰り返し駆け巡らせ心躍らせてくる楽器の旋律。
愛してるとか愛おしいが簡単な言葉にみえて言い出し辛い大事な言葉。

突然のツクツーン同様に言葉ではない大事な感情表現ルルルルル含め、
当時の悩める私に最大級でヒットして打ちのめされたずっと好きな曲。
この曲聴いて良い意味で?一旦ドリカムと距離を置き自分探しの旅へ。
美和さんマサさんの紡ぐ曲や詞に賛辞送りつつ子供な私は距離を置く。

ドリカムへのSWEETなREVENGEは30年後、花開いたか否かはまた何処で。
因みに常松さんライブの1993年12月24日は金曜日、決戦だったのかなぁ?


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