![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/164545463/rectangle_large_type_2_821a5d8972ca11a6bb4f7656d12af353.png?width=1200)
投資信託とETF、結論:投資信託で十分
僕と娘とお金の未来~米国株で学ぶ投資~
こんにちは!ネスタです。
自分が得た知識や実践して良かったことを将来娘に伝えたいと思っています。それをメモするために投資ブログを始めました。良かったらお付き合いください。
かつて「ETF(上場投資信託)は投資信託よりコストが安いから優れている」とされてきました。しかし、現在の投資環境を考えると、この前提は大きく変わっています。今では投資信託もコストが大幅に低下し、手軽さや自動化の面でむしろETFを上回る場面が増えてきました。特に、初心者や長期投資家にとっては、投資信託の進化が新しい可能性を広げています。
この記事では、なぜ投資信託だけでも十分なのか? という点を中心に、ETFとの違いや現代の投資戦略における役割について詳しく解説します。
1. 投資信託とETFの基本的な違いをおさらい
まずは、投資信託とETFの基本的な違いを整理します。どちらも複数の資産をまとめて分散投資できる金融商品ですが、仕組みや取引方法には以下のような特徴があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1733388803-eKwOAuWz2Nh9UQkjGE5xm1Rg.jpg?width=1200)
2. なぜ「ETF=低コスト」は過去の話になったのか?
かつてETFは、投資信託よりも「低コストで効率的」とされていました。しかし、この優位性は近年失われつつあります。その背景をいくつかのポイントで説明します。
(1) 投資信託の信託報酬が劇的に低下
近年、インデックス型投資信託では信託報酬の引き下げ競争が激化しています。「eMAXIS Slimシリーズ」や「楽天・全世界株式インデックスファンド」などの人気商品では、信託報酬が0.1%以下の商品も登場。これにより、ETFの信託報酬とほぼ同等、あるいは場合によってはそれ以下になるケースも出てきました。
(2) ETFには売買手数料がかかる
ETFを取引する際には、証券会社の売買手数料が発生することが一般的です。一方、投資信託では「ノーロード型」と呼ばれる購入手数料無料の商品が増えています。特に、ネット証券で取り扱う投資信託の多くはこのノーロード型が主流で、追加コストをほとんど気にする必要がありません。
(3) 分配金再投資の手間がETFでは発生
ETFは分配金が発生すると、自分で再投資を行う必要があります。一方、投資信託は自動的に分配金が再投資される仕組みが一般的です。これにより、複利効果を効率よく活用でき、長期運用には有利な仕組みとなっています。
3. ETFのデメリットと現代の投資信託の強み
(1) ETFのデメリット:流動性の問題
ETFのリアルタイム取引はメリットでもありますが、実際にはすべてのETFが十分な流動性を持っているわけではありません。取引量が少ないETFでは、希望する価格で売買できない場合もあり、投資家にとってリスクになることがあります。
(2) 投資信託の強み:自動積立と手軽さ
投資信託では、毎月一定額を自動的に積み立てる仕組みが普及しています。これにより、初心者でも簡単にドルコスト平均法を活用でき、相場変動に影響されにくい投資が可能になります。さらに、ネット証券では100円から積立が始められるため、少額からコツコツと資産形成を目指す人に最適です。
4. 投資信託だけで十分な理由
では、現代の投資信託がなぜ「十分」と言えるのか、その根拠をさらに深掘りします。
(1) 商品の多様性と簡便さ
投資信託は、全世界株式型、先進国株式型、新興国株式型など、幅広い選択肢が用意されています。リスク分散のためのバランス型ファンドも充実しており、初心者から上級者まで自分の投資目的に合った商品を選びやすい環境が整っています。
(2) 手数料面での明確さ
ETFの取引では売買手数料やスプレッド(買値と売値の差)などのコストが複雑になる場合があります。一方、投資信託のコストは基本的に信託報酬のみで透明性が高く、初心者でもわかりやすい仕組みとなっています。
(3) 長期運用における効率性
分配金の自動再投資や積立投資の自動化により、投資信託は複利効果を最大限に活用しやすいです。この点が、長期投資家にとって大きな魅力となっています。
5. 投資戦略に合わせた商品選びが重要
もちろん、ETFにも特有のメリットがあります。短期的な取引や、特定のセクターや資産に集中投資したい場合にはETFが適しています。しかし、多くの人にとっては、シンプルで手間のかからない投資信託が適していると言えるでしょう。
まとめ:「ETFは必須ではない。投資信託で十分」
現代の投資環境では、ETFのコスト面での優位性は消えつつあり、投資信託がコストや手軽さの面で大きな進化を遂げています。特に初心者や長期投資家にとって、投資信託はシンプルで効率的な選択肢となっています。
どちらを選ぶべきか迷ったら、まずは自分の投資目的とスタイルを見直すことが大切です。今の時代、投資信託だけで十分な資産形成が可能です。自分に合った選択をすることで、より良い投資の未来が開けるでしょう。
おすすめ書籍