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上司が怖い部下が憎い、そんな場合どうする?
本日は上司と部下との関係を話したいと思います。
コーチングなどでも話を聞いていると、上司や部下との関係に悩んでいる方が非常に多く、サラリーマンで生きて行くならば定年退職するまで、この問題と向き合って行かなくてはいけないので早いうちに問題を解決しておかないといけません。
何故上司に嫌われ怒鳴られるのか?
何故部下が鬱陶しい存在となってしまうのか?
そこには人間の悲しい性が潜んでいます。
私はクライアントさんが部下の立場で上司との人間関係に悩んでいるのであれば、「部長凄いですね」などと優越感をくすぐり
「部長ここの部分を教えて下さい」などと部長を頼り
「部長のように仕事が出来る人間になりたいです」などと尊敬の念を抱くように言っています。
当たり前の話ですが上司と部下の関係も1つのコミュニケーション。
そのコミュニケーションが崩れると怒鳴られ、嫌味を言われ、しまいには無視と会社にいられなくなるような出来事に発展しかねません。
しかし先程の優越感や尊敬の念を抱いて上司と接するとそこには良好な師弟関係が出来上がるので「可愛いやつだ」「俺が面倒見てやらないと」
など、敵ではなく味方と言う図式が成立するのでコミュニケーションは驚くほどの改善をみせます。
えっ?仕事ができなくて怒られるんですが・・・
仕事が出来ても出来なくても、最初にコミュニケーションありきです。
コミュニケーション良好→上司がカバーしてくれる
コミュニケーション最悪→怒鳴られる、馬鹿にされる
コミュニケーションの取り方1つでマイナスに向かうかプラスに向かうか。
しょせん人間の繋がりなので、仕事以前にその方とどのような関係を築くかが重要となって来ます。
でも世の中には不器用で真面目に仕事に取り組んでも損な役割をしてしまう人がいるのも事実。
ここで上司に嫌われてしまう人の特徴があります。
1:上司に意見ではなく文句を言う人。
1:上司よりも俺のが出来るんだ感を出している人。
1:上司の存在を脅かす人。
1:上司が苦手で避けてしまう人。
家庭でもお父さんが一番偉いように会社の中でも社長→部長→平社員とランクの法則がありこの法則に逆らうとエネルギーが逆流してしまうので何事もうまくいきません。
また部下が優秀だと上司が喜ぶか?というと会社の利益になるので、喜びそうなものですが、実はそうでないケースがあり上司がトラウマを持っているようであればその優秀さに嫉妬し、ことあるごとに部下の成長を邪魔するようなパターンになります。
これの性質が悪いのが、上司も部下が憎いのではなく自尊感情が低いが故の嫉妬なので全て無意識。
だからこそ自分の方が仕事が出来ても上司を立てる事で上司の自尊心が擽られ、良質なコミュニケーションが誕生し会社と言う組織が上手く回って行くようになるんですね。
もちろん、僕は能力でのし上がってやる!
と思っているのであれば人間関係が悪くなっても突っ走れば良いと思いますが、そのような場合は必然と敵が多くなるのでサラリーマンと言う立場では
かなり覚悟が必要になって来ます。
コミュニケーションが上手な人は自分もOK、他人もOKと言うマインドになっているのでストレスをあまり感じる事はありません。
しかし、他人を蹴落としてでものし上がるタイプの人は「自分も許せない、他人も許せない」マインドを持ってしまっているので、遅かれ早かれ体の不調心の不調となって、かなり生きづらくなってしまうので注意が必要です。
では自身のコミュニケーションはどこで培ったのか?
と言うと、コミュニケーションの基礎が作られるのが家庭。
親子間のコミュニケーションが良質だと社会でのコミュニケーションも良質。
それが良く分からないのであれば食卓がどのような感じであったのか?
食事の時に会話があり、笑いがあり、学校の事や親に相談などをしていたら素晴らしいコミュニケーションの基礎を持っています。
その次に、学校などで同級生や友人などとコミュニケーションは磨かれて行きますが、そもそも親子間のコミュニケーションが不十分だと学校などでもコミュニケーションが歪んでしまう場合が殆どです。
そして、それぞれのコミュニケーションの解釈のまま社会人になり、社会や他人に投影させてしまいます。
例えば、部下が上司に対して悪態をついてしまう事がありますが、この現象は父親と自分との関係を表しています。
父親が厳しい、怒鳴る、褒めてくれない環境で育ってしまった場合、
上司がそのような感じであれば父親の面影を上司に投影させてしまう。
何故だかわからないけど上司が苦手、上司が鬱陶しいとなりその仕草が無意識に出て上司に嫌われてしまう。
女上司が苦手なのも同じ理由で、お母さんと自分との関係。
お母さんが厳しい、怒鳴る、褒めてくれなく女上司がそのような感じであれば苦手になります。
部下にイライラしてしまうのも同じ原理です。
自分の言う事を聞いてくれない
自分を嫌っている
思うようにコントロール出来ない
自分を馬鹿にしている
親とのコミュニケーションでストレスに感じた感覚や感情を部下とのコミュニケーションにリンクさせているので何故だか部下に対して腹が立ってしまう。
親子関係で満たされなかった欲求は恋人やパートナーに埋めてもらおうとする。
このように切っても切れない親子関係を社会に持ち込み、それを延々と繰り返すのが人間。
全ての人間関係の基礎は家庭にあるのでコミュニケーションが苦手だと思っている方は親との関係を他人に投影させていないのか?
を考えて見ると良いですよ。
それに気が付くだけでもコミュニケーションの質が大きく違って来ますし、コミュニケーションはいくらでも今から改善する事が出来ますからね。
とにかく、気づくことがとても大事です。