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フリーランスエンジニアの簡単な売上計上の方法

独立開業したてのエンジニア自営業や法人向け!
結論:99%の取引は①②の売上計上方法になります。


①受託開発や保守で月額払い

月額払いの保守契約や受託開発は契約書の通りに毎月貰う金額をそのまま売上計上します。

仕訳
現金 10万円/売上 10万円

ただし一括して年間分を前もって貰う場合は注意。
例)12月末決算
2024年11月にその先12か月分の契約を120万円(月10万円)で貰った場合。

決算の時点で期日が経過していないのに貰っている分は売上にはせずに前受金として処理します。

②完成時納品の受託開発

完成時に納品し検収する成果物の売上は、その引き渡し検収を終えたタイミングで売上計上します。
個人フリーランスや小さな法人だと、ほとんどの場合納品時に売り上げを計上するこの処理になるかと思います。

9月に受注して11月に完成し納品・検収が終わった

※注意点
例えば、決算期(12月末)を跨いでしまって、来年の納品になった場合は来年度の売上にすること。
決算の12月末には売上計上の仕訳は発生しません。

③長期で大規模な開発

開発期間が長期にわたり、大規模な開発(1年以上1億超えなど)においても基本的には完成時の売上計上がシンプルな処理となるため完成時の売上計上で良いでしょう、個人のフリーランスや中小法人ではあまりこのような規模での開発は遭遇しないためあまり考えなくてもよいと思います。

一方、大規模開発の売上と原価を一気に計上すると売上が年度によってばらつくデメリットがあります。
そのデメリットを解消するため開発の進行に応じて売り上げを計上する工事進行基準(現在は新収益認識基準)というものを適用することもできますが、開発の進捗と原価を合理的に見積もる必要があり、進捗に応じて分割請求するなど対顧客での管理の負担も上昇します。
これはその時の状況に応じて、税理士や会計士と相談する必要があるでしょう。


見ることもまた闘いだ。

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