投資日報α 2021.09.27 購読者限定レポート【ドクシミティー(DOCS NYSE) 】
ドクシミティー(DOCS NYSE)
<概要>
ドクシミティーは米国のITスタートアップ企業。米国内の医師や診療看護師、医師アシスタント、薬剤師などの医療従事者向けSNSプラットフォーム「Doximity」を提供。医者と患者が病気に関する情報など、プライバシーにかかわる個人情報をやりとりすることは、従来医療保険携行責任法(HIPAA : The Health Insurance Portability andAccountability Act)が定めるコンプライアンス基準に適合する必要があり、SNSでは不可能とされてきた。しかし、
同社はHIPAAの基準をクリアしたコミュニケーション・ツールを開発し、リーダーとなっている。画期的なのは医者・患者から利用料を取らず、製薬会社・ヘルスケアシステムなどの企業の広告に依存している点。医療系企業か
ら見れば、ドクシミティーのネットワークを利用する広告は営業効率が高く評価も高い。登録メンバーはプラットフォームを通し、高度なプライバシーを維持しつつ、症例に関しての意見交換、最新の臨床ニュースや求人情報へ
のアクセス、番号非通知での患者との音声・ビデオ通話などが出来る。本社所在地:カリフォルニア州サンフランシスコ。
<指標>
時価総額4,984,058千ドル(9/10)発行済株式数48,853,734株(9/10)
PER(実績)(連) 351.79倍(19:00)PBR(実績)(連) 56.99倍(19:00)
EPS(実績)(連) 0.29(2021/03)BPS(実績)(連) 1.79(2021/03)
<ニュース>
第1四半期(6月期)決算は、EPSは予想8セントに対し11セント、売上高は予想6,362万ドルに対し7,270万ドル、売上高成長率は前年同期比+99.7%。純利益は2,630万ドル(前年同期は150万ドル)と絶好調。純利益マージンは36%。修正EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は3,120万ドル(前年同期は390万ドル)。修正EBITDAマージンは43%。営業キャッシュフローは3,320万ドル(前年同期は880万ドル)、フリー・キャッシュフローは3,240万ドル(前年同期は760万ドル)とスタートアップ企業にしては潤沢な現金を持っている。第2四半期の売上高は予想6,610万ドルに対し新ガイダンスは7,300万~7,400万ドル。修正EBITDAガイダンスは2,640万~2,740万ドル。2022年度の売上高は予想2.78億ドルに対し新ガイダンスは2.97億~3億ドルと上方修正。修正EBITDAガイダンスは1.06億~1.09億ドル。
続きはPDFファイルをご覧下さい。
ここから先は
¥ 330
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?