週刊金相場展望 2021年6月21日号
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投資日報社
投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートとなります。
鏑木高明 プロフィール
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。
現在、投資日報社 代表取締役
投資日報出版 代表取締役
(株)ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員。
サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。
投資日報α編集長
先週のNY金相場(期近)は続落して、1,761.06の安値まで売り込まれた。きっかけはFOMCであったが、市場はFRBの徹底した緩和策の継続に安心しきっていたようだ。「インフレ一時的」説に市場は油断していたといえる。
それは見事に今回のFOMCで梯子を外された。2023年末までに2回の利上げを見込むタカ派的な内容となった。事実上のゼロ金利政策を解除する時期に関し、従来の2024年以降から23年に前倒しされた。23年末までに利上げを見込んだ委員は18人中13人と、前回3月の18人中7人から増加。22年の利上げ想定も4人から7人となり、景気過熱リスクに警戒感が出ていることを映し出した。これに少なくとも為替、金利、金市場は意表を突かれたようだ。
10年債金利は16日、1.48%から1.59%台へと0.1%以上上昇、一方で金相場は続落、週末に向けた3日間で100㌦以上下落して1,760㌦台をつけた。しかし金利は翌17日には上昇分を全て打ち消し、週末は元の木阿弥となった。
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