週刊 金相場展望 2023年3月13日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
-----------------------------------------------------------------------------------
米労働省が10日発表した2月の非農業部門就業者数(以下、NFP)は、31万1,000人増と、市場予想20万5,000人増を大幅に上回ったが、失業率は3.6%(市場予想3.4%)。強弱の判定はまちまちだが、FRBの金融政策に関しては、よりタカ派的になるとの見方が優勢と考えられる。しかし各市場は、金が大幅に上昇し、ドルはやや軟化、ドル/円は前々日の高値から4円近く下落、10年債金利は大幅に低下した。この状況事態はハト派的な反応である。
以下、アナリストの見方を紹介しておく。
※ ※
ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの主任米国エコノミスト、ルビーラ・ファルキ氏
2月のNFPは市場予想を上回ったが、1月実績の50万4,000人増(改定)から、伸びは減速。また、失業率は0.2ポイント上昇し、2022年11月以来の高水準となった。平均時給は前月比0.2%増(市場予想0.3%増)、前年同月比4.6%増(同4.7%増)となった。これらのデータは、労働市場が景気とともに力強さを保ち、速いペースでの雇用創出が続いていることを示している。ただ、失業率の上昇と賃金の伸び鈍化は、情勢の潜在的な調整を示唆するものだ。堅調な労働市場と根強いインフレ圧力を背景に、FRBは今後数会合にわたって政策金利を引き上げるだろう。しかし、21~22日開催の次回FOMCで、利上げペースを再加速させるかどうかは、この統計と、来週14日発表の消費者物価指数(CPI)次第となる見込みだ。(ニューヨーク時事)
※ ※
続きはPDFファイルをご覧下さい。
【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ 取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、投資日報α編集長。
*投資の最終判断は、御自身の責任で行なうようお願い申し上げます。
* 当方レポートを無断で複写、配布されることはご契約違反となります。ご契約違反行為が発覚いたしました場合は、法的な処置を取ることもありますのでご注意下さい。同時にレポートのご購読期間内であっても配信を打ち切らせて頂きます。何卒ご了承の上、宜しくお願い申し上げます。
* このレポートは将来の見通しの適確性、または収益性を保証するものではありません。トレーダー及びレポートの読者は自己責任で取引してください。当レポートの筆者、発行人共に市場における各参加者の決断については一切責任を負いません。銘柄を問わず、現物、先物、オプション取引は高リスクを伴うと考えられています。
ここから先は
¥ 550
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?