週刊金相場展望 2021年8月16日号
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投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートとなります。
鏑木高明 プロフィール
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。
現在、投資日報社 代表取締役
投資日報出版 代表取締役
(株)ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員。
サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。
投資日報α編集長
先週のNY金相場(期近)は9日に今年3月8日安値(1,673.3)以来の1,676.4まで下落し、チャート上ではトリプルボトムを形成。その後4営業日、続伸して1,779㌦台まで戻し、引け値は1,776.0であった。週足では下ヒゲのかなり長い陽線棒が出現したことで、何らかの底打ちを示すチャートパターンとなった。中期サイクルである20週前後のプライマリークラスの長さなら22週でボトム打ちしたことを示そう。特に週末はドルの下げが金の上伸をサポートした形となっている。ドル指数はダブルトップを形成したようにも見える。このドルの下げは金利の下げが原因となっているが、10年債利回りの下げ止まり感はまだ出ていない。
新型コロナの変異株が欧米で増加しているのが懸念される。アメリカでは現在第4波が襲来。8月13日時点での1日当たりの新規感染者12万3,748人(7日移動平均)と伝えられている。
ワクチン接種の広まりで感染者が減少するとの見通しは崩れつつある。
10年債金利は上昇幅の50%訂正で7~8月1.12台でダブルボトムを付けたが、これを下回ると次は1%割れの62%訂正を余儀なくされる。これは金相場の上昇をサポートする。
先週は「先々週はFOMCでのパウエルFRB議長の記者会見を受け、早期のテーパリング観測が後退したものの、雇用統計の内容が市場予想を上回ったことで、市場のセンチメントは180度と変わった。……雇用統計が予測を吹き飛ばしたので金相場に打撃を与えている。市場はFRBのテーパリングを9月発表、1月始め開始と予測している」と述べた。先週の市場のセンチメントは一転してハト派的な見方に傾いた。
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