週刊 金相場展望 2024年12月9日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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先週のNY金相場(期近)は前週比2.6㌦高の2,659.6で引けた。週末発表された米雇用統計は非農業部門の就業者数が前月比22万7,000人増と、ほぼ市場予想(22万)の範囲内。9月と10月の非農業部門就業者数についても5万6,000人分が上方修正された。前月の内容では大型ハリケーンと航空機大手ボーイングのストライキによる事情が、今回解消されたことを示し、米経済や雇用情勢が、まだ大きくは冷え切ってないということを示した。また、失業率は4.2%と、前月から0.1ポイント悪化しており、労働市場の沈静化の兆候も確認できた。今回の内容は、金融引き締めの段階的な緩和を継続するスタンスに沿った内容で、今月のFOMCでは0.25%の追加利下げが実施される可能性を高めたようだ。今週発表の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)を除けば、雇用統計はFOMC会合前に発表される最後の主要統計の一つ。CPIとPPIではインフレ圧力増加がほとんど示されないと予想されている。なお、12月17~18日のFOMCでの利下げ確率は約80%となっている。
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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、『投資日報α』編集長。
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