週刊 金相場展望 2022年4月25日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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FRBの積極的な利上げ姿勢を受け、ドル高が加速、ドル指数は101まで、ドル円は130円手前まで上伸した。一方、ユーロドルは1.075と2年ぶりの安値ま売られた。ドル金利の引き上げは先進国だけでなく、途上国への影響も大きい。ロシアのウクライナ侵攻で原油や小麦などの価格が高騰する中、通貨安が重なれば、輸入物価高でインフレが加速し、経済を一段と圧迫する恐れがある。この影響により各国の株式は先週末大幅に下落。NYダウは前日比-981.36㌦、S&Pも-121.88㌦となった。
金相場にとっては資産の逃避先として買われる理由になるが、株の下げが度を超すと、金も連れ安となる。特に株の損失での手当を、今利益の出ている商品を売って充当する事で、当該商品が急落することは良くあることだ。
金に関しては良くあることだ。直近では2020年3月のコロナショックで株式が直近の高値から38%下落したとき、金相場も15%下落した。これはまだ軽微な方だが、リーマンショック時では株式は直近の高値から50%下落したとき、金は34%下落した。ただその後、両市場は常に史上最高値を更新してきた経緯がある。
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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ 取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、投資日報α編集長。
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