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週刊 マーケットを読み解くゼミナール 2021年5月16日

週刊 マーケットを読み解くゼミナール

2021年5月16日
講師:神代龍児(こうじろりゅうじ)


 このレポートで筆者は、実際の相場をご説明しながら、皆様がやがてご自身で市場分析ができるようになることを目標に書き進めてまいります。特に、様々なタイプの投資家が市場をどのように見ているか(コンセンサス)を探っていきます。それこそが相場の先読みにつながるからです。


 
【メインシナリオー今週は戻りを試す動き】
 今週(5月17-21日)の国内株式相場は戻りを試す動きが想定されます。先週の急落で短期的な底値が確認されたことで、待機資金による押し目買いや先物などへの買戻しが入りやすい環境です。ただし、新型コロナの収束に時間がかかるとの見方も根強く、上値では利益の確定売りが出やすいため、日経平均株価は広めのレンジを形成することになりそうです。


 一方、米国では急落と反発を通じてNYダウの底固さが目立ち、NYダウについては改めて上値を試す可能性があります。しかし、ナスダック指数については、金利の先行きに対する不透明感があるため上値は限定的とみるべきでしょう。


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