週刊 金相場展望 2025年1月7日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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昨年のNY金相場は10月に史上最高値2,801.8㌦を付け、2月につけた安値1,996.4から40%の上昇を示した。これは近年では2020年の上昇率43.2%に次ぐものであった。なお過去に年間の最大上昇率を示したのは1979年1月219.5㌦から12月560.0までの155%、1980年1月582.8から895.0㌦の53.8%であるが、この時はわずか11営業日であったがこの吹上げ相場が最後の上昇となり、以後、2008年1月までの28年間、この史上最高値は更新されなかった。
さて2025年の金相場はどうなるのか。結論を先に言うと、高値更新は十分あり得るとみている。
その支援材料となるのは地政学的な観点、トランプ政権下で本当にロシア/ウクライナ戦争が終結するのか疑問だ。そしてイスラエルのガザ侵攻に加え、中東情勢の混迷、アメリカ内の分断が、ロシア・中国の連合がブリックスを囲い込み、東西分断へと拡大していくのか?逆に西側はアメリカが自国ファーストを唱えるあまり、欧州との関係に亀裂が入る可能性も否定できない。
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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、『投資日報α』編集長。
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