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週刊 金相場展望 2022年9月5日号

株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。

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先週末発表された8月の米雇用統計は就業者数が前月から31万5,000人増加。伸びは前月(52万6,000人増、改定)から鈍化したが、市場予想(ロイター)30万人増をやや上回った。失業率は0.2ポイント上昇し、3.7%だった。ただ6、7月両月分は下方修正され、平均時給も前月比の伸びが減速した。

このため、一部の市場では、労働市場が落ち着き始めたと認識、年後半に向けFRBが積極的な金融政策引き締めサイクルを鈍化させるとの見方も出始め、今月20~21日に開くFOMCでの利上げ幅を50bpに縮小させるとの見通しも広まった。ただ、13日発表の8月の米消費者物価指数(CPI)を見るまでは確かなことは言えない。今回の統計では、今後数カ月かけて景気抑制的な政策に移行する必要があるとする当局の見解を変えるものではない。

実際、米10年債金利は8月2日以降上昇傾向を強め、先週末こそ材料出尽くし的な金利の低下を見たものの、トレンドを変えるまでには至っていない。チャートパターンはダブルトップ気味だが、まだ上値をテストする余地はある。ただ年後半には利上げスピードも落ちるとした本欄の見通しでは金利上昇も間もなく勢いが落ちると見ている。

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【鏑木高明 プロフィール】

関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ 取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、投資日報α編集長。

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