週刊 金相場展望 2022年10月31日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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今週はFOMCが開催される。75bpの追加利上げが見込まれる一方、先週も述べたが、12月会合では利上げ幅を縮小するかどうかを今回の会合で議論するかどうかがポイントになろう。既に先週のマーケットは12月利上げ幅縮小の動きを織り込みつつあり、実際、ドルは下げに転じた。その一方で金と株式は反発。ほぼ12月の会合での利上げペース鈍化を織り込んだ動きを示したといえる。そして事実であれば、材料出尽くし的な動きで先週と反対の動きが生じる可能性が高い。つまりドルが再び反発し、金は下げるといことになる。しかしこの流れが一巡すれば、ドルはもう一度下げ、金は反発することになろう。一方で、12月、引き続きこのままの利上げペースを続ける、あるいは利上げペースを鈍化させるということに関して、「まだ早い-」と、議論されなければ、ドルは急反発し、金は下げに転じることになろう。現段階でへはこのシナリオはないと見ている。
金利はどうか?10年債は10月21日に4.34%まで上昇した後、調整に入っているが、まだトレンドが転換した確認は取れていない。11月発表される雇用統計やCPIなどの経済指標ではっきりと景気後退感が確認されなければ、金利は下げていくことになろう。目先では反発はあっても4.2%止まり、その後もう一度下げて3.8%を割り込んでくれば、金相場を押し上げる要因となろう。
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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ 取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、投資日報α編集長。
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