週刊 金相場展望 2022年9月12日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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先週のNY金相場は4週間ぶりに前週比プラスで引け、5.8㌦高の1,718.8㌦で終えた。ただ金利は上昇気味であり、金の下降トレンドを反転させるまでの勢いはない。米10年債金利は先週3.34%と6月高値水準に接近。6週連続で上昇が続いている。金利に関しては先週次の通り述べた「実際、米10年債金利は8月2日以降上昇傾向を強め、先週末こそ材料出尽くし的な金利の低下を見たものの、トレンドを変えるまでには至っていない。チャートパターンはダブルトップ気味だが、まだ上値をテストする余地はある。ただ年後半には利上げスピードも落ちるとした本欄の見通しでは金利上昇も間もなく勢いが落ちると見ている」。
先週はFRB当局者からインフレ対応に大幅な利上げを継続する必要があるとの発言が相次いだ。「FRBはインフレ抑制に強くコミットしている」とパウエルFRB議長が表明したほか、ウォラーFRB理事も経済が衝撃を吸収できるうちに積極的な利上げを進める必要があるとして、今月のFOMCで大幅な引き上げを支持する考えを示した。
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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ 取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、投資日報α編集長。
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