週刊金相場展望 2021年8月2日号
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投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートとなります。
鏑木高明 プロフィール
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。
現在、投資日報社 代表取締役
投資日報出版 代表取締役
(株)ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員。
サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。
投資日報α編集長
先週のNY金相場(期近)はFOMC後には1,832.6㌦と7月15日の月間高値1,835㌦に接近したものの、週末は利食い売りも入り1,812.6㌦で引けた。先週のメインイベントであったFOMCはサプライズは無かったものの、当初はテーパリングの開始時期について議論が進んでいることが示唆されたことでスポット市場では一時1,790㌦台まで売り込まれたものの、直後のパウエルFRB議長の記者会見ではテーパリングについて「メンバー内で様々な見解が出ているが、時期については決定していない」と述べたことで、早期のテーパリング観測が後退。金相場は続伸して週の高値を付けた。しかし30日、FRBブレイナード理事は量的緩和策の縮小判断は「雇用回復が一段と大きく前進したことを示す証拠が積み上がるか次第になる」との認識を示したことで、市場では早ければ年内にも量的緩和の縮小が始まるとの観測が広がったことで、金相場は29日の上昇分の半値を消した。
強気筋にとってはこのパターンは警戒が必要。1,800㌦を割ってくると、イッテコイ型になる可能性が高まる。
ただ一方で新型コロナの変異の猛威が気になるところである。市場はワクチン接種の拡大から世界経済がコロナ前の水準に戻るのも時間の問題とされてきたが、どうも先行きに暗雲が漂い始めた。
米疾病対策センター(CDC)は、新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」には水ぼうそう並みの感染力があり、ワクチン接種を完了している人にも感染する可能性があるほか、従来のコロナウイルスよりも重症化する恐れがあるという内部文書を公表した。
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