MMA Cycles Report Apr.15 2022 メリマンサイクルズレポート
1. 回顧と展望
4月第三週は、2022年に出現する惑星サイクルの中でも最長の惑星ペアが出現する週でもある。4月12日、14年周期の木星/海王星ペアサイクルは、両惑星が共同で支配している惑星サイン、魚座でコンジャンクション(0度)の関係になる。
この木星/海王星シノディック(会合)サイクルが魚座で出現するのは1856年3月17日以来。この年の3月30日、パリ条約が締結されてクリミア戦争が終結。その結果、ロシアはフランス、オスマン帝国、イギリスとの同盟関係を失った―というのは興味深い。ウィキペディア(英語版)で「クリミア戦争(Crimean War)」を検索すると、この戦争が勃発した長期的な要因として「オスマン帝国の衰退」と「ロシア帝国の拡大」、これに対する「英仏の思惑」を挙げた上で“…(こうした各国の思惑が錯綜する中で)「策略による大きな混乱」は(当時)つまびらかになる事はなかったが、(それがかえって)「悪名高い何の有益性もない世界規模での虐殺」が際立つ戦争につながったと広く指摘されている”と書かれている。事実上の戦勝国が存在しないとされるクリミア戦争の終結で、ロシアは黒海に海軍基地を置く事が禁じられた。そしてこの戦争は、兵站、医療、戦術の失敗と失態を象徴するものであった。ウィキペディアの記述はこう続く“(この戦争は)ロシア帝国にとっても転機となった。帝国の軍隊は弱体化し、国庫は疲弊し、ヨーロッパにおけるロシアの影響力は弱体化した」。【註:参考までに日本版のウィキペディアには“…この戦争で産業革命を経験したイギリスとフランス、産業革命を経験していないロシアの国力の差が歴然と証明された。建艦技術、武器弾薬、輸送手段のどれをとっても、ロシアはイギリスとフランスよりもはるかに遅れをとっていたのである”と記述されている】ロシアがこの屈辱から立ち直るには、その後何十年もの時間を要した。
今回のコンジャンクションが166年ぶりに同じ魚座サインで形成されるという事は、歴史が繰り返される―という事であり、それはアストロロジーを学ぶ価値の一つでもある。長期的な惑星配置が回帰するのを目の当たりにし、歴史を振り返ると、同じようなテーマが、同じような役者達によって演じられ、同じような結果をもたらす可能性がある。もしそうであれば、国際社会で再びフランスとイギリスが大きな役割を果たす―という見立てが出来る。
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*メリマン氏の執筆時は、現地時間4月11日(海外マーケット)、
4月12日(日経、ドル/円)です。
* 次回のMMAサイクルズレポートは5月13日の発行予定です(遅延の場合はお知らせ致します)
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