週刊 金相場展望 2022年5月30日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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先週のNY金相場は前週比9.2㌦高の1,851.3㌦(期近)で引けた。先週伝わった金に関係する情報は以下の通
り(時事通信より)。
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朝方発表された4月の米個人消費支出(PCE)物価指数の前年同月比上昇率が約1年半ぶりに減速したことを受け、米長期金利が低下。金利を生まない金の投資妙味を高め、買いが先行した。市場では、インフレが落ち着けば、FRBが9月に利上げを見送る可能性があるとの見方も浮上している。今週は、ドル安・ユーロ高基調が金相場の支えとなった。この日は、PCE物価指数の発表直後に相場が一時、上下に振れたが、取引終盤にかけてはメモリアルデー(30日)の連休入りを控えて次第に動意薄となった。
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金利上昇にブレーキが掛かり、金の下支えとなっている状況は先週お伝えした通り。「前週比33.9㌦高の1,842.1㌦で引け、5週間ぶりの陽線引けとなった。主な上昇要因とされたのはドルの下落である。10年債金利は3週間ぶりに2.7%台まで低下。一方でユーロが利上げ観測を引き合いに上昇したことなどを受け、ドル高一辺倒の動きにブレーキかかった。……前回のFOMCでは過度なインフレを想定する向きもあったと推測されるが、次のステージでは株式の下落からの景気後退を懸念する向きも広まってくる考えられ、金利上昇は一旦止まると推測される。本欄では常にFRBの金融政策は後手後手に回り、その為、現状認識が遅れ、政策が性急にな
りすぎる傾向があると考えている」。
はやくもこのシナリオが浮上し始めた。FRBが9月利上げを見送る可能性が始めて先週指摘されたが、その前週は「景気後退の可能性は高まっているが、FRBが手を引くことはないだろう」と…
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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ 取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、投資日報α編集長。
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