投資日報α 2021.09.30 購読者限定レポート【パウエル議⾧の不安 ― 既にドル建て債務はダモクレスの剣となった ― 9月 30 日付投資日報α巻頭記事完全版 】
FOMC を振り返る
中国恒大集団の問題もあって、注目度は従来よりもやや落ちた感があったものの、9月のFOMCの内容は決して看過してはならないものであったと考えている。今回は重要なポイントと今後を考えるヒントを見ていこう。先ず、FOMC後の顕著な反応として「⾧期金利が上昇した事」だ。この意味は大きい―と個人的には考えている。
<前回のFOMC>
<今回のFOMC>
(ロイター社より)
2021年に関してはゼロ金利維持で変更はない。また長期均衡レートも2.5%で変化がない。問題は、2022年(来年)と2023年の政策金利予測が大幅に変更された点にある。今回から2024年が入ってきたが、2023年には1.625%と長期均衡金利にかなり近づいている姿を想定している。
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