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週刊 金相場展望 2025年2月10日号

株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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先週末発表の1月の米雇用統計は市場予想17万人増に対し、14万3,000人増に鈍化。また昨年12月からの伸びも30万7,000人増から大幅に縮小した。失業率は4.0%と、前月から0.1ポイント改善され、依然として労働市場の顕著さが示された。以下、ロイター通信より
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インフレ鈍化の進展が足踏み状態となる中、FRBは政策金利を当面、現行水準で据え置くとみられる。インフレ動向に影響する平均時給は前年同月比4.1%上昇で、伸び率は前月から変わらず。業種別の就業者数は、医療関連が前月比4万3,700人増、小売業が3万4,300人増。自動車・部品は9,700人減だった。雇用情勢は堅調な一方で、最近の物価統計ではインフレの根強さが示されている。トランプ米大統領はカナダとメキシコに対する25%の関税発動を1カ月延期したが、「トランプ関税」を巡る不透明感は強い。こうした中、パウエルFRB議長は先月の記者会見で「政策調整を急ぐ必要はない」と強調。まずは経済動向を見極める構えだ。

これを受け、NY市場は期待インフレ率の上昇を受け、債券市場ではインフレ再燃が警戒されたほか、トランプ大統領が相互関税計画を来週発表するとの考えを示したことも、米国のインフレ圧力を高めるとの見方から債券売りが優勢となり、10年債利回りは前日比0.06%上昇の4.50%で終えた。

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金利上昇下でも、先週のNY金相場は史上最高値を更新、期近は一時2,910.6㌦を付けた。引け値でも前週比75.1㌦高の2,887.6㌦。6週連続続伸となっている。

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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、『投資日報α』編集長。

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