週刊 金相場展望 2024年6月17日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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先週のNY金相場(期近)は前週比24.1㌦高の2,349.1㌦で引けた。先週はイベント週であったが、大きな値動きはなかった。先ずは12日発表された5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.3%上昇し、市場予想3.4%を下回った。伸び率も前月(3.4%)から低下。金相場にとっては好材料となり30㌦ほど瞬間上げたものの、その後のFOMCでは年内の利下げ予想が参加者の中央値で3回から1回に減少。パウエル議長は今回のCPIが当局者らに歓迎されたと説明。確信を強める上で前進といえるが、現時点での利下げを正当化するほどではないとも付け加え、データ重視で慎重に判断する姿勢を強調した。議長はまた「今年実施されたかもしれない利下げは、来年に実施される」とし、「予測中央値では年内の利下げ回数は減ったが、来年は1回増える」と述べた。
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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、『投資日報α』編集長。
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