週刊 金相場展望 2022年8月29日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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注目されたジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演では、政策金利を景気抑制的な水準へ一段と引き上げる方針を表明。米国のインフレは依然として高水準にあり、利上げで成長を鈍化させても、物価安定を優先する考えを示した。これを受け、米国の株価が26日大きく値下がりした。ダウ平均では前日比1,008.38㌦安と8月の月間安値を更新。株価の下落に伴い、金相場も急落。26日の期近は、前日比21.2㌦安の1,740.6㌦で引けた。週の引値でも前週比12.4㌦安となった。
ただ、10年債金利は既に織り込んでいたのか、あるいは今週から反応を示すのか、議長講演では極端な反応は示さなかった。
米10年債金利のチャートでは過去2週間こう述べてきた「お決まりのチャートパターンに嵌まった形となっているが、ここから複雑系に入ると、3%超えのところで目先頭が押さえられ、その後しばらくは2.6~3.0%の間で落ち着くケースが多い。その間、金相場は金利を材料として動くことはないだろう」。
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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ 取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、投資日報α編集長。
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