腹が立ったのは仕事を蔑ろにするからです
久しぶりの現場で、少し腹の立つことがあった。すごくささやかなことで、もしかしたらその現場では、それが当たり前なのかも知れないけれど、私にとっては、はぁ?きいてないし、なことだった。
あまり詳しく書いても差し支えるのであれですが、端的にいうと、あるスタッフさんがその人の仕事をしていなかったのです。作品づくりには多くのスタッフさんが関わって、その各々が、プロフェッショナルで。あかりをどうつくるか、アングルはどうするか、さっきのシーンの繋がりはおかしくないか、余計な音が入ってないかなどなどなどなど、あげていったらキリがないのだけど、そんなふうにして、ひとつの作品が出来上がっている。ところが、その人は、いい加減に見て、いい加減に決めて、いい加減に私をカメラ前に立たせたんです。文字通りでいうたら、いい加減=いい塩梅とも取れるかも知れないけど、ここでいういい加減は、適当に、っちゅうことやからね。怠慢や。どうしてくれんねん。
と、ここまで書いて、一旦クールダウンしました。平林勇さんのこの記事を思い出したからです。
ああ私は自分が真面目にやってるなんて、ちょっとおこがましかったな、と反省して、今回の怒りの炎は、だれかを傷つけることなく、ひとりで鎮火できました。
まあ、このままひとりでぷりぷりしてても、監督はOK出したし、自分はできることをちゃんとカメラ前でした、と思い直して。そして、二度とこんな気持ちにならないように、備えを常に持っておこうと、心に決めました。
それってもう、役者がそこまで用意せなあかんの?っていうどうにも夢のない話やけど、私は私がきちんとカメラ前に立てるように、私のために、備えよう。と。
みどりが濃く、眩しい季節。梅雨の晴れ間。
いつでも、自分が心地よくできるようにせねば。そこは、本当に手を抜いたらあかんところやね。