【待っても無駄！】株価の暴落を待つほど損するわけ
皆さん、ボンジュール！投資家Cuberです。
※この内容はYouTube動画でも説明していますので、ぜひご覧ください！^^
最近、「S&P500また最高値」と言うニュースもよく報道されていますが、それと同時に、「株価暴落の条件がそろっている」というニュースも。
そんな中、「株はもう売った方がいいんちゃう？」と思ってしまいますよね？
皆さんもこの戦略はないでしょうか？今の最高値で株を売って、暴落が来たらそのまま待って、上がり始まったら、買い戻して、大儲け！完璧でしょう？
ぶっぶー！！
これは、一番やってはいけないことです！
こんなことしてしまう、逆に損してしまいます。
今日は、暴落を待つほど損するわけを解説していきます。
①今の株価の状況
まず、S&P500のShiller PERを見ると、今は38.58になっています。
Shiller PERはより正確なPER（株価収益率）です。
38.58はどこまで高いかというと、Shiller PERの平均値は16.84なので、今はその倍以上になっています。
他の有名な指数としては、「バフェット指数」もあります。
バフェット指数は100%以上だったら、株価が割高と言う意味合いですが、今は245%ですね。
ここも、倍以上になっています。
確かに、全体的に割高です。
今はバブルの状況ですが、「いつ暴落するのか？」、ニュースの中に日付がないと全く価値がありません。
なぜかというと、「もうすぐ暴落がくるぞ！」と言っている人は、永遠に待っていたら、いつか当たります。
「ほら、俺、賢いでしょ？」って自慢するし。
でも、待っている間に、株価が上昇しますよ。
なので、暴落をそのまま待って、投資しないことは実は損になってしまいます。
詳しくみていきましょう。
②最近のS&P500の暴落
S&P500の1年間のチャートを見ると、目立つ下落は2020年9月の-9.60%、10月の-7.45%、2021年1月の-3.66%、2月の-4.00%、5月の-4.01%と7月の-2.88%です。
そもそも、ここ1年間で10%以上の暴落は一回も発生していません。
バブルを待っている間に、ずっと右肩上がりですね。
しかも、安値もどんどん上昇していますので、暴落じゃなくても、下落を待っていたら、どんどん株価が上がっています。
株価が上がるというのは、より高い値段で買うしかないということになりますので、逆に待つほど損になってしまいます。
ようは、ここ1年間で投資していない人は、30%の損失につながります。
③投資ないことの損失
「これはここ1年間の話だけじゃん！」と思う方も多いと思いますがJP Morganはちゃんとした研究をしてくれましたので、紹介していきたいと思います。
2000年1月から2019年12月まで、10年間で100万円をS&P500に投資します。
ここで、最も上昇した日を逃した影響を確認します。
ちょっとわかりにくいので、イメージで紹介しますと、100万円を投資していたけど、暴落がくると思って、株を売ってしまった。
下落が確かに来たけど、いつ終わるかわからない。
待っていた間に、株価が大分上昇してしまったので、急いで株を買い戻す。
それを何回か繰り返します。
このやり方では、最も上昇した日に投資していなかった可能性が高いです。
では、この「最も上昇した日」を逃した影響はどれぐらいでしょうか？
答えはこの表にあります。
10年間で一回も売却せず、ずっと投資していた場合、100万円は324万円になっていましたので、年利6%でかなり高いリターンです。
ただ、最も上昇した日の中に、10日間だけ逃した場合は、100万円は162万円にしかなりません。先の結果よりは71%の損ですね。かなり痛いです。
20日間を逃した場合は、10年間でもほぼ利益が出ていません。
年利0.1%、楽天銀行と同じですね。わざわざ投資する意味は全くないですね。
一番驚くのは、30日間以上になってしまうと、10年間で投資しても、逆に最大77%の損失になってしまいます。
それだったら、貯金した方がいいよね。
この結果を見て、本当にバブルを持つべきと思いますか？
投資家Cuberは必ずそのまま投資を続けます！皆さんは？
・まとめ
最近、よく「株価暴落の条件がそろっている」と言ったニュースが出ています。
確かに、Shiller PERは38.58ですし、バフェット指数も245%なので、それだけを見たら、バブルの状況です。
ただ、「バブルでーす！」と発言するのは、誰でも出来ますが、いつ暴落するのか、日付がないと投資家Cuberは全く価値を感じません。
壊れた時計も一日に二回は正しくなるからです。
JP Morganの研究結果を見ても、10年間で最も上昇した日を逃した影響をみたら、日数が多いほど、とんでもない損失になってしまいます。
特に、最も上昇した日の中で、30日以上を逃すと、投資しても損してしまいます。
だからこそ、暴落を待っても損にしかなりません。
投資の世界でよく言うのは、「Time in the market beats timing the market」。
ようは、投資するタイミングを図ろうとするよりは、単純にずっと投資した方がお金が増える、ということです。
皆さんも、このまま投資を続けていきましょうね！^^
2021年9月9日
投資家Cuber
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