【危険!】新興国株投資「辞めるべき理由」
ボンジュール!投資家Cuberです。
※この内容はYouTube動画でも説明していますので、ぜひご覧ください!^^
最も有名な投資先は、もちろんアメリカの「S&P500」です。
S&P500は非常に高い実績がありますが、最近「アメリカはもう失速してるよ」という懸念も出ており、これから過去と同じリターンを期待できないと言われています。
その中、投資家としてどうすればいいのか?
一つはこれから成長を期待できる「新興国」ですが、本当に新興国株に投資しても問題ないのか?
①新興国株ETF:VWO
最初は、新興国株ETF「VWO」を紹介します。
正式名称は「Vanguard Emerging Markets Stock Index Fund」です。
中国は約40%、台湾は約18%、インドは約13%、ブラジルは約6%、南アフリカは4%などの地域で構成されていますが、上位5か国(中国・台湾・インド・ブラジル・南アフリカ)だけでは、全体の8割以上を示しています。
全体の銘柄構成も見ますと、上位10社は全体の約23%を示しています。
②新興国株の短期・長期リターン
5年間で見た場合は、2017年はかなり上がっていましたが、2018年は徐々に下がってきました。
2019年は少しずつ上がってきましたが、2020年のコロナショックで急激に暴落しました。ただ、そのあと猛スピードで回復しました。
結果は、5年間で+37.61%となりました。
もっと長いスパンで見ると、こうなります。
VWOは2005年に設定されましたので、それ以降のリターンは+103.47%です。
変動については後ほど解説します。
③新興国株投資の問題点
では、新興国に分散投資して、そこそこのリターンを期待できますが、新興国株式投資には問題点もあります。
問題点1:為替の影響が大きい
ドル建てのVWOに投資すると、様々な国に分散して投資できますが、そうなると、様々な通貨も出てきます。
中国の人民元、台湾のニュードル、インドのルビー、ブラジルのレアルなど。
各通貨に為替が入ってきますので、現地の株価が上がっても、為替のせいでリターンが出ない可能性もあります。
特に、新興国は比較的に早く成長している国なので、インフレ率が高いことが多いです。
そのため、為替が下落するのは当然です。
例えば、インド市場の指数である「Nifty50」(米国S&P500のようなもの)は、5年間で82%上昇しましたが、それに同等なリターンを目指しているドル建てETF「EPI」は、5年のリターンは62%となりました。
20ポイントの差はドルとインド・ルビーの為替の影響で発生したものなので、ドル建ての場合は、為替に注意しなければなりません。
問題点2:株価の変動が激しい
VWOの2005年からのチャートは先ほど見ましたが、ご覧の通り、「ジェットコースターじゃん!」と言えますね。(笑)
2007年末には、わずか半年で60%も暴落しました。
また2011年では、5カ月間で30%も下落してきました。
2015年も、7ヶ月間で30%が下落して、2020年のコロナショックで、わずか2ヶ月間で30%も下がりました。
ここは為替の影響だけではなくて、新興国の政情はまだ不安定なので、株価は影響を受けやすいです。
新興国株はやはり魅力的ですが、それに個別で投資するのは怖いです。
Vanguard社もVWOを「ハイリスク・ハイリターン」と分類しています。
④それよりいい投資先
では、リスクを下げて、新興国株式に投資する方法としては、全世界株式ETF「VT」です。
こちらもバンガード社が運用しています。
VTの地域別で見ますと、北米は約60%、アジアは約18%、欧州は約17%、南米・中東・アフリカはそれぞれ1%ていどです。
そこで実は、アジアでは東南アジアの新興国も含まれています。
南米・中東・アフリカも新興国が入っています。
ようは、VTを投資すると、世界全体に投資できます。
先進国もしっかり入っていますし、これから成長が期待される新興国も入っています。
先進国の株式が上がれば、VTも上がりますし、新興国の株式が上がれば、VTも上がります。
なので、世界は成長し続ける限りは、VTも上がると期待できます。
もちろん、資本主義社会が終われば、別の話です。(笑)
・まとめ
新興国株ETF「VWO」に投資すれば、中国、台湾、インドなどと言った新興国に分散して投資できます。
リターンもそこそこ期待できますが、VWOはドル建てなので為替の影響を受けてしまいます。
また、過去の実績も見ますと、変動が非常に激しいです。
わずか半年で半分以下になることもありますので、新興国株に投資する前に、こう言ったリスクを配慮しなければなりません。
どうしても新興国株に投資したい、でもリスクを下げたい、のであれば、全世界株ETF「VT」はおススメです。
VTに投資することで、全世界の株式に分散投資できます。
米国、日本、欧州、新興国も入っています。
もちろん、今は新興国の割合が小さいですけども、世界は成長し続ける限りは、損する可能性は極めて低いです。
2021年9月2日
投資家Cuber
※おススメ記事
・【もう二度と働かない】最短でFIRE「自由な生き方を手に入れる方法」
https://note.com/toushikacuber/n/n8dd0a2048bd2
・【100年以上連続増配!】米国株・8銘柄を紹介「配当性向って何?」
https://note.com/toushikacuber/n/n87f2b854db42
・【誰でも憧れる!】配当金生活「達成のステップと落とし穴」
https://note.com/toushikacuber/n/n52023166b578
・【誰でも真似できる】安心した資産形成の基本
https://note.com/toushikacuber/n/nd7f8c8686f37
・【実は不効率?】ドルコスト平均法の落とし穴
https://note.com/toushikacuber/n/n4025a42c1808
・「配当金好きは必見!」配当王・TOP10【S&P500に圧勝?!】
https://note.com/toushikacuber/n/n1ba1396e4e12
・FIREに必要なのは「貯蓄率の最大化」だけ!
https://note.com/toushikacuber/n/n096969062d59
・FIRE計画の立て方 【計算方法を解説!】
https://note.com/toushikacuber/n/n0fa5c5d8fcd9
・【一般NISA・つみたてNISA】FIREに最適なのはどっち?
https://note.com/toushikacuber/n/ncf5d58bb9542
・【つみたてNISA】オススメの投資信託「5選」
https://note.com/toushikacuber/n/neb52778c0934
・配当金だけで暮らすために、いくら投資する?【おススメの高配当株とETF】
https://note.com/toushikacuber/n/nbaa0239ab7b3
・2030年に達成するFIRE計画を徹底解説【サイドFIREを選んだ理由】
https://note.com/toushikacuber/n/n9bda66413fd6