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【株式投資の小学校】⑥つみたてNISAを最大限に使おう!

皆さん、ボンジュール!投資家Cuberです。

前回の記事では、誰にもおすすめできるETFを紹介しました。
今日は、その延長線上で、つみたてNISAの紹介とその最大限の使い方について説明していきたいと思います。

①つみたてNISAとは?

つみたてNISAや一般NISAを利用している人は最近増えていますが、つみたてNISAを知らない方がいるかと思いますので、紹介していきたいと思います。

つみたてNISAは投資口座のひとつですが、普通の証券口座と何が違うのかというと、毎月、一定の金額を投資して(つみたてて)、その投資によって利益を目指す仕組みになっています。
つみたてNISAの一番大きなメリットとしては、この投資で得られた利益は非課税になることです。

例えば、普通の証券口座から自分で株式に投資して、10万円の利益が出たとします。
売却の時に、通常約20%の税金がかかりますので、10万円の利益が出ましたが、約2万円の税金を支払ってからお金がもらいますので、実は手元に残るのは約8万円しかありません。
一方、つみたてNISAを使って、10万円の利益が出た場合は、税金を払う必要がありませんので、手元に残るお金は全額の10万円になります。
つまり、つみたてNISAを使わないと、損することになりますので、皆さんも積極的に使っていただきたいと思います。

②つみたてNISAの仕組み

では、つみたてNISAは投資口座ですが、普通の証券口座と異なりますので、その違いを次に説明していきます。

 ◆利用できる方

利用できる方は、日本に住んでいる20歳以上の方です。
国籍は関係ありません。僕も使っています。
「日本に住んでいる」と聞いたら、「え?つみたてNISAって、日本にしかないの?」と思うかもしれませんが、実は海外でも同じ仕組みがあります。
そもそも、NISAはイギリスの非課税制度ISA(Individual Saving Account:個人貯蓄口座)を参考に作られたものです。
NISAの「N」、日本(Nippon)のことで、NISAは日本版ISAとなります。
アメリカだったら、IRA(Individual Retirement Account:個人退職口座)という制度もあります。

 ◆口座開設できる期間

つみたてNISAの口座を開設できる期間は、2018年から2037年までの20年間です。
つまり、まだ口座を開設していない方でも、まだ時間があります。
この記事シリーズの「③証券口座を開設して、取引を始めよう!」の時にも説明していますが、普通の証券口座を開設すると合わせて、つみたてNISAの口座を開設できますので、同時に開設すると便利です。
SBI証券でも楽天証券でも使えます。

 ◆投資できる期間

つみたてNISAは非課税制度なので、非常においしいですが、残念ながら、永遠にこの口座を使って非課税投資できるわけではありません。
投資できる期間は、つみたてNISAの口座で投資を始めた年から最長20年間になります。
つまり、20年間で、つみたてNISAの口座から出た利益は非課税になります。

 ◆投資できる金額

先ほどの投資期間と同じですが、つみたてNISAで投資できる金額に制限があります。
つみたてNISAの口座で投資できる金額は、年間40万円までになります。
月額で計算しますと、毎月33,333円を投資できるということになります。

 ◆非課税となる投資金額

やっぱりつみたてNISAには制限が多いですね。
一応この非課税となる投資金額は、先ほどの投資期間と投資できる金額から計算されています。
20年間で毎年40万円を投資できるということですので、非課税となる投資金額の上限は800万円になります。

 ◆投資できる商品

つみたてNISAでは、何でも投資することができません。
この口座は基本的には自分の老後の生活に必要なお金を用事するためのものですので、投資する商品を間違ってお金を無くすのは大変なことになります。
なので、つみたてNISAで投資できる商品は、金融庁が厳しく決めた投資信託とETFだけになります。
ETFについては、前回の記事で詳しく紹介していますので、ご参考にしていただければと思います。
なう、日本の投資信託とETFだけではなくて、世界中の商品から選べます。

 ◆資産からの引き出し

つみたてNISAのメリットを理解できましたが、投資したお金はいつ引き出せるのか、気になりますね。
ご安心ください。
つみたてNISAに投資したお金は、つまり自分のつみたてNISAの資産から、いつでもお金を引き出すことができます。
ただ、ここは注意事項ですが、非課税期間は20年間ですので、21年目以降に引き出すお金には税金がかかります。
21年目以降はつみたてNISAの口座は普通の証券口座になってしまいませので、特に注意するようにしてください。

③非課税以外のつみたてNISAのメリット

 ◆自動的に投資ができる

基本的には、投資しようとしたら、自分で銘柄を調べて、それを適切に分析して、投資するかどうか判断してから、手動で買い注文を入れます。
売却の時も、銘柄を分析して、自分で決めた「良さそうなタイミング」で売り注文を入れます。
社会人の場合は、こういう投資方法を続くのは中々大変です。
一方、つみたてNISAの場合は、その名前の通り、「つみたて」投資ができます。
つまり、投資する金額とそのタイミングを設定することができます。
毎月いくら投資するのか、毎週いくら投資するのか、または毎日いくら投資するのか、自分で選べます。
例えば、しっかりと最大限までにつみたてNISAを毎月使いたい人は、毎月33,333円の定期注文を設定することができます。
つみたてNISAの口座にお金させ入っていたら、全ての注文は自動的にされますので、非常に楽です。

 ◆長期間で安心して投資できる

つみたてNISAで投資できる商品は限られていますが、長期間で見れば値段が下がるものはありません。
最低の場合は、買った値段に戻った可能性はありますが、売却のタイミングに気を付けて頂ければ、その投資はプラスになるはずです。
つまり、個別株式と比べて、暴落が怖くて毎日値動きを見る、となる必要がありません。
コツコツと毎月投資して、5年後、10年後にその投資がどうなったのか、確認すればよいです。

 ◆投資の初心者にぴったり

先ほど説明した通り、つみたてNISAで投資できる商品は金融庁が厳しく選定した投資信託とETFですので、投資の初心者でも安心できます。
投資信託とETFはある指数(インデックス)に連動していますので、投資のリスクが既に分散されていますし、基本的には長期間で見れば上がります。
もちろん、個別株式よりは利益が少ないかもしれませんが、初心者でも安心して投資できるのは大きなメリットだと思います。

④投資信託とETFを選ぶ際の注意点

つみたてNISAで投資する投資信託とETFを選ぶ際に、必ず買付手数料と信託報酬を確認するようにしてください。
買付手数料は毎回その商品を購入する際に発生する費用です。
無料な商品が多いので、必ず買付手数料が無料の商品を選択してください。
信託報酬は、毎月その商品を持つだけで発生する費用ですので、安い方が良いです。
基本的には、0.55%以下の商品を選ぶようにしてください。

⑤おすすめの商品

つみたてNISAで投資できる商品は、買付手数料と信託報酬をしっかりと確認すれば、正直、何でもいいです。w
ただ、もちろん、リスクを分散することを忘れないでください。
ひとつの商品だけに20年間で毎年40万円を投資するのは、よろしくないと、皆さんも予想できているかと思います。
つまり、日本の投資信託やETFだけではなくて、米国、中国、インドなど、色な国の投資信託とETFに投資するのは望ましいです。
なう、毎月投資できる(非課税となる)金額に上限がありますので、そこまでたくさんの商品を買えませんが、3~4商品程度があると良いかと思います。

SBI証券でも、楽天証券でも、ほとんど同じ商品か同等な商品がありますので、どちらの証券会社を使っていただいても問題ありません。

おすすめできる投資信託は以下に紹介します(買付手数料無料、信託報酬0.55%以下)。
全て三菱UFJの商品ですが、何もお金をもらっていませんので、ご安心ください。w

・S&P500に連動する投資信託:三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
・全世界をカバーする投資信託:三菱UFJ国際-eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
・新興国をカバーする投資信託:三菱UFJ国際-eMAXIS Slim新興国株式インデックス
・バランス型投資信託:三菱UFJ国際-eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

・まとめ

つみたてNISAは「非課税」、「長期間」、「初心者向け」の投資ですので、本当に使わないと損すると思いますので、誰にもおすすめできる投資方法です。
また、投資できる金額に上限がありますが、できるだけ上限までに活用していただきたいと思います。
毎月3万円を投資するのが難しい場合は、1万円でも2万円でも良いので、必ずつみたてNISAを使うようにしてください。
上限までに使ってもまだ投資できるお金がある方は、自分でETFに投資するとか、または個別株式に挑戦してみても良いかと思います。

ただ、自分で投資する場合は、何に投資するのか、しっかりと調べてください。
前回の動画で、いくつかのおすすめの株式ETFを紹介しましたので、まずこちらから投資を始めて頂ければと思います。
また、投資リスクを更に分散するために、株式だけではなくて、債券やコモディティなどにも投資すると良いです。
そのポートフォリオの構成については、次回の記事で紹介していきますので、引き続き、よろしくお願いします!

2020年11月17日
投資家Cuber

※投資関連記事
・【株式投資の小学校】①株式投資とは?
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