見出し画像

【徹底比較】インド株ETF「ドル建てEPIと円建て1678」

ボンジュール!投資家Cuberです。

※この内容はYouTube動画でも説明していますので、ぜひご覧ください!^^

ここ1年間で、インド株は米国株に圧勝しており、注目されてきました。
日本でも、インド株に投資できますが、円建てでいいのか、それともドル建ての方がいいのか?
今日は、インド株ETF「EPI」と「1678」を徹底的に比較していきたいと思います。

①ドル建てETF:EPI

画像1

EPIは「WisdomTree India Earnings Index」に連動しているETFです。
474銘柄で構成されていて、信託報酬は0.84%で、少し高めです。
利回りは0.71%、株価は10月10日時点で38.02ドルです。

EPIの上位10社は全体の35.15%、3割以上を示しています。
比較として、S&P500の上位10社は28.47%なので、それより高いです。

画像2

EPIの上位10社は、日本ではあまり聞いたことがない企業ですが、石油化学のReliance Industriesだけで全体の8%なので、非常に大きい企業です。

セクター別に見ますと、金融、エネルギー、情報技術と素材だけで、全体の6割近くを示していますが、ある程度分散を図っています。

画像3

EPIの5年間のチャートを見ますと、2016年末から、2020年のコロナショックの前までにほぼ横ばいでした。
コロナショックの時に、世界中の市場と一緒に暴落して、その後、回復しましたが、そのペースはずっと続いています。
結果は、5年間で76.10%の上昇、2021年だけで、29.28%の上昇です。

②円建てETF:1678

画像4

1678は「Nifty 50」というインデックスに連動しているETFです。
インドのNifty 50は米国のS&P500のようなもので、インドの大手企業50社で構成されている指数です。
1678は50銘柄で構成されていて、信託報酬は1.04%でかなり高いです。
利回りはなしで、株価は10月10日時点で238円です。

1678の上位10社は全体の61.40%、6割近くを示していますので、非常にウエイトが高いです。
ようは、この10社が動くと、この指数が必ず動きます。

画像5

1678の上位10社はこちらです。EPIと比べたら、共有している企業が多いです。
ただ、更に割合が大きくなっており、Relianceは12.45%、1社だけで10%以上です。

セクターはEPIとほぼ同じです。

画像6

1678の5年間のチャートを見ますと、2016年末から、2020年のコロナショックの前までに少しずつ上昇しました。
コロナショックの時に、EPIと同じく、もちろん暴落して、その後、回復しましたが、そのペースはずっと続いています。
結果は、5年間で88.89%の上昇、2021年だけで、33.71%の上昇です。

③EPIと1678の総合比較

画像7

EPIと1678の5年間のリターンを比較しますと、EPIは+76.10%、1678は+88.89%です。
1678はEPIに勝利していることがわかります。

ただ、それだけで判断するのは不十分です。

画像8

EPIの信託報酬 (毎年このETFを保有するコスト) は1678よりは安いです。
0.20%だけの差ですが、何年間で見た場合はこのコストは積み重ねます。
また、EPIは分配金がありますが、1678はありません。
その上に、EPIは1株単位で買付できますが、1678は100株単位です。
最後、SBI証券で確認したところ、EPIの買付手数料はないですが、1678の100株の場合は1,126円になりますので、このコストもあります。
ただ、アクティブプランで取引している方は、1日の投資金額は100万円までは、買付手数料は0円なので、このコストは無視していいのかなと思います。

もう一点、為替です。
EPIはドル建てなので、円で換算した場合は、ドル円の為替が影響しています。

画像9

ドル円の為替は、5年間で+9.01%ですが、特に2021年では円安になっています。
今年だけで+5.81%です。

なので、EPIと1678の2021年のリターンに、信託報酬、利回りとドル円の為替を加えますと、本当のリターンはこうなります。

画像10

EPIは+34.76%、1678は+32.67%です。実はEPIの勝利ですね。

今年は為替の影響が大きいので、将来的にEPIと1678は逆転する可能性は十分あります。

・まとめ

今日は、インド株ETFを徹底比較しました。
ドル建てのEPIと円建ての1678。構成銘柄、信託報酬、利回りなど、インド株に連動していますけども、このETFの仕様は大きく違っています。

個人的には、買いやすさなどを考えると、1678よりはEPIの方が好きですけども、大きな差がありませんので、自分で判断して頂いてもいいかなと思います。
EPIにしても1678にしても、最近、米国株に圧勝していることに違いがありません。

ここ1年間でS&P500は+26.34%になっていますけども、EPIは+53.86%、1678は+55.56%、
S&P500の倍以上です。

インド株はすごいですね。

画像11

2021年10月14日
投資家Cuber

※おススメ記事
・【5年で10倍以上!】最強のレバレッジETF「米国株・TOP5」
https://note.com/toushikacuber/n/nb1723273d8f3
・【これでわかる!】投資すべき時期「94年間のデータから解析」
https://note.com/toushikacuber/n/n9dcb47760788
・【もう要らない】配当金投資の問題点
https://note.com/toushikacuber/n/na6adc7259109
・【知らなきゃ損!】オプション取引「コールとプットをわかりやすく解説」
https://note.com/toushikacuber/n/nd3cae684a282
・【待っても無駄!】株価の暴落を待つほど損するわけ
https://note.com/toushikacuber/n/ne99c031f3845
・【危険!】新興国株投資「辞めるべき理由」
https://note.com/toushikacuber/n/n6c3aa22829cb
・【もう二度と働かない】最短でFIRE「自由な生き方を手に入れる方法」
https://note.com/toushikacuber/n/n8dd0a2048bd2
・【100年以上連続増配!】米国株・8銘柄を紹介「配当性向って何?」
https://note.com/toushikacuber/n/n87f2b854db42
・【誰でも憧れる!】配当金生活「達成のステップと落とし穴」
https://note.com/toushikacuber/n/n52023166b578
・【実は不効率?】ドルコスト平均法の落とし穴
https://note.com/toushikacuber/n/n4025a42c1808
・「配当金好きは必見!」配当王・TOP10【S&P500に圧勝?!】
https://note.com/toushikacuber/n/n1ba1396e4e12
・FIREに必要なのは「貯蓄率の最大化」だけ!
https://note.com/toushikacuber/n/n096969062d59
・FIRE計画の立て方 【計算方法を解説!】
https://note.com/toushikacuber/n/n0fa5c5d8fcd9
・【一般NISA・つみたてNISA】FIREに最適なのはどっち?
https://note.com/toushikacuber/n/ncf5d58bb9542
・【つみたてNISA】オススメの投資信託「5選」
https://note.com/toushikacuber/n/neb52778c0934
・2030年に達成するFIRE計画を徹底解説【サイドFIREを選んだ理由】
https://note.com/toushikacuber/n/n9bda66413fd6


いいなと思ったら応援しよう!