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FIREに必要なのは「貯蓄率の最大化」だけ!

皆さん、ボンジュール!投資家Cuberです。

FIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指している人が徐々に増えています。
ただ、「FIREを実現するために、〇〇万円の資産を積み上げる必要がある」と聞くと、諦める人も多いのではないでしょうか。
実は、FIREに最も重要なのは、単純にお金を増やすのではなく、貯蓄率を上げることです。
貯蓄率を上げることで、FIREに必要な資産額を下げると共に、FIREまでの期間を早めることも可能になります。
今日は、それについて解説していきたいと思います。

①貯蓄率の定義

貯蓄率は、収入から貯蓄している金額(貯金)の比率になります。
次の通り計算されます。

貯蓄率_定義

また、目安としては、一般的な貯蓄率は15~20%程度、25%以上になると優秀な家計管理、50%以上になると貯蓄のプロ、80%以上になると貯蓄のグランドマスター、というイメージです。
では、日本の貯蓄率はどうなっているのでしょうか?

年齢別の日本人の貯蓄率は次の通りです。

貯蓄率_日本

全体の平均を確認しますと、貯蓄率は20.4%になっています。
また、注目すべき点としては、年齢が高いほど、貯蓄率が低くなる傾向があります。
その理由は、結婚したり、住宅を購入したり、子供を産んだり、徐々に生活費が上がっているからです。
また、60才代の方の貯蓄率はわずか9.3%ですが、その時点で定年退職している方が多く、年金生活になっていますので、中々お金を貯めることが難しくなってきます。

②FIRE観点から見た貯蓄率

では、FIREから見た貯蓄率はどうでしょうか?

FIRE(経済的自立と早期リタイア)では、収入が無くても、積み上げてきた資産を少しずつ取り崩すことで、生活費を支給する、という状況を実現します。
FIREに必要な資を積み上げるためには、投資しなければなりませんが、もちろん投資できるお金が貯金しているお金になります。

では、FIRE観点から見た貯蓄率は、次の通りになります。
・15~20%:定年退職に「老後2000万円問題」を解決可能
・25%:余裕な老後生活
・50%以上:15年程度でFIRE可能
・80%以上:5年程度でFIRE可能

上記の根拠となるデータは、次のグラフになります。
FIREを調べている方は、このグラフを見たことがあるかと思います。
https://www.domestic-engineering.com/fire/01mathbehind_fi/math_FI.html

FIREグラフ

このグラフは、貯蓄率とFIRE達成までの期間と投資の年間リターンの関係を表しています。
10本の線がありますが、0~10%までの投資年間リターンとなります。
右から左へ、年間リターン0%、1%、2%など。

株式市場の年間リターンは5%程度と言われていますので、真ん中の線で確認していきましょう。
貯蓄率は20%以下だと、FIRE達成期間が40年間を超えていますので、この貯蓄率ではFIREを達成できないということです。
ただ、貯金がある程度できていますので、定年退職した後に、「老後2000万円問題」を解決できます。
貯蓄率は25%だと、FIRE達成期間が約35年間ですので、中々「早期リタイア」とは言えません。
ただ、ある程度の資産を積み上げることができましたので、余裕な老後生活を贈ることが可能になります。
貯蓄率は50%を超えてくると、早期リタイアが見えてきます。
50%の貯蓄率の場合、15年間でFIREを達成することが可能になります。
また、80%になると、5年間でFIREできます。

ここで注目して頂きたいのは、貯蓄率が高いほど、FIREの達成期間が短くなると共に、投資の年間リターンの影響が少なくなります。
要するに、80%の貯蓄率があれば、年間リターンは0%でも、10%でも、FIREの達成期間がほとんど同じです。

次は、FIREに必要な資産の計算方法を説明していきますが、そのベースとなるは、4%ルールです。
4%ルールというのは、積み上げてきた資産を4%で取り崩して、この4%だけで生活できれば、お金が永遠に無くならない、ということです。
なので、FIREに必要な資産は次の通り計算します。

FIRE資産計算方法

年間生活費の25倍の資産があれば、FIREできる、ということです。
また、生活費は収入から引いた貯金ですが、この貯金は貯蓄率と連動しています。
この貯蓄率を加えますと、実は、FIRE資産と貯蓄率は直接関係していることが確認できます。

では、実際の例で見ていきましょう。
今回は、年間収入は400万円にします。

FIREと貯蓄率の関係

このグラフの通り、貯蓄率が高いほど、FIREに必要な資産が低くなります。
資産が低くなるというのは、FIREまでの期間も短くなるということです。
ぜひ、FIREしたい皆さんも、貯蓄率を強く意識してください。

③貯蓄率を上げるには?

では、ここまで、貯蓄率を上げる必要性を確認できましたが、貯蓄率を上げるには、具体的にどうすればいいのか、説明していきます。

貯蓄率を上げる

貯蓄率は収入と出費(生活費)に直接連動していますので、貯蓄率を上げるためには、収入を増やすか、出費を減らすか、この2択しかありません。

収入を増やすためには、転職する、起業する、副業する、様々な選択肢があります。
ただ、難易度が比較的に高く、収益性を達成するまでに時間がかかります。

一方、出費を減らすには、要るものを優先的に買って、欲しいものを避けるようにしなければなりません。
こちら、自らの購買行動になりますので、難易度が比較的に低く、すぐに実現できます。

では、FIREに最も効果的なのはどちらなのか?
FIREの達成は貯蓄率と連動していますが、FIREまでの期間を短くするためには、今の生活費を減らす必要があります。
なので、FIREの観点から考えると、出費を減らすのは最も効果的です。

・まとめ

今日は、FIRE実現に最も重要なのは貯蓄率の最大化であることを説明してきました。
貯蓄率を上げるためには、収入を上げる、出費を下げる、この2択しかありません。
また、FIREに最も効果的なのは出費を下げることです。
貯蓄率を上げると共に、FIREに必要な資産額を下げることができますので、FIRE実現までの期間を早めることが可能になります。

2021年3月6日
投資家Cuber

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