![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/159175853/rectangle_large_type_2_bc170890475d703eeafc215edd780483.jpeg?width=1200)
【ベトナム出産】タイビン省で妻が子供を産んだ話
記憶が薄れない内に書いておこうと思ったベトナムでの出産の話です。
男性の私は特に妻のそばに居てあげることしかもはやできなかったのですが、2024年7月に無事元気な男の子を産んでくれました。妻よ、ありがとう。
初産ということで色々あったのですが、結果として私達夫婦はベトナムで出産できて良かったと思っています。
大きな良かった点は、やっぱりベトナム人家族は「子は宝」であるということを体現して喜んでくれる点ですね。
もし日本で出産を迎えていたら親戚がほぼいないので、全てを夫婦で行わないといけなかったかもしれません。
日本人から見たら「それが当たり前だろ」と思われれるかもしれませんが、ベトナムでも出産は親戚巻き込んだ一大イベントなので、本当に多くの方がお見舞いに来てくれたり、妻が退院できる1週間の間義母さんと親戚のおばさんが泊まり込みでサポートしてくれました。
一見過保護に思えるくらいですが、他の病室でもそんな風に見えたのでベトナムではこれが当たり前なのかもしれません。
当日までの流れ
![](https://assets.st-note.com/img/1729764244-p3y7GClRjzVtWPO04q5bQU1h.jpg?width=1200)
お腹の子が逆子だったこともあり、妻は帝王切開で出産に臨みました。
予め出産予定が組みやすいこともあり、手術前日に病院へ入院。
翌日の手術を待ちます。
病室は個室(シャワー室とトイレ付き)を選択しましたが、ベッドは2つ。2家族が入るスタイルらしく別家族も先に入られていました。
※翌日にはその家族も退院されたので貸し切りができました。
私達は妻、義母さん、私の3人だったのですが義母さんは病院でハンモックをレンタルしてそれに寝て私達夫婦はベッドで寝ました。
ベトナム地方都市の個室は写真の通り、日本とは広さも雰囲気も違います。
かなりローカル感があるので、気になる方はやはりホーチミンやハノイといった大都市の私立病院で出産された方が安心で綺麗なのかもしれません。
出産当日
当日一番早い回の手術だったと思いますが、既に親戚のおばさん2人と義妹も合流してフロアで待っていましした。そしてベトナム時間の朝6時20分に無事子供の顔を見ることができました。
私の母は私を産んだ時、1日かかったと言っていたので長期戦を覚悟していたのですが、まさかの手術室へ入って20分で終了という短時間。
そして、妻と子供と一緒に会うのかなと思ったら、呼ばれて行ってみると普通の事務室みたいな部屋にタオルで包まれた赤ちゃんが綺麗に現れて看護師さんに抱かれた状態でいてびっくり笑。
そこで初対面となりました。
初めて見る自分の子供は何だか思っていてより大きかったですね。
体重は3,600㎏、元気な男の子。
妻は別室のベッドに居て意識は朦朧としていましたが会話はできる感じでした。会える時間は数分と限られていて、看護師の方の呼びかけで病室を出て自室へ戻ることに。
出産後
出産後、当日のお昼過ぎには妻と赤ちゃんが部屋に戻ってくるということでそれまでうたた寝。
私も気が許せる人とは雑談も好きなので義母やおばさんと話したかったのですが、あいにくまだベトナム語は分かりません。
ひたすら時間を潰していたところ、妻と息子が帰ってきました。
妻はまだ点滴が繋がった状態でした。
その後、1週間病院に入院となりましたが、出産当日は母乳がなかなか出ず出産経験のある親戚女性陣が集まってマッサージをしてくれたり息子をあやしてくれたり、本当に心強かったです。
私だけだったら早速心が折れていたかもしれません。
妻と妊娠時から出産時まで行った病院
妻の妊娠が分かってから毎月ハノイにあるVinmec internationalで定期健診を受けていました。
入口から受付、診察室までとても綺麗でさすがベトナムで最高峰の病院だなと感じます。
大体診察時間は長くて20分程度。
スキャンした赤ちゃんの状態をスクリーンに映して説明してもらっていました。
診察代は日本円で毎回1万円程だった様ですが、一生に一度のことなので特に高いとも感じなかったですね。
出産当日は妻の家族のサポートも必要なので、タイビン省の小児医療センターで出産しました。
Bệnh viện phụ sản Thái Bình
恐らくここタイビン省の小児科としては一番高いレベルの医療を受けられる病院だと思いますが、正直日本の医療レベルに慣れてしまうと驚いてしまう点が多いです。
具体的には以下にまとめてみました。今後ベトナムの地方都市で受信される方の参考になれば幸いです。
病院内でネズミを見る
日本で病院内でネズミを見たら二度と同じところには行かないと思いますが、敷地内やトイレなどで見掛けて衛生状態は最悪何だろうなと想像してしまいました。
公立病院で潤沢と言える程のお金がないのかもしれません。
換気の悪い病室
私たちの家族は少し高いお金を払って個室(ベッドが2つに2家族が滞在するタイプ)にしたのでまだ良かったのですが、個室が空いていないとベッドが6つくらいの相部屋になります。
昨今コロナウィルスなどで集団感染が怖い状況ですが、普通にお構いなしに満杯でかつ家族もサポートの為滞在するスタイルが一般的なのでたくさんの人が部屋にいる様に見えました。
やっぱりお金と人脈がモノを言う
基本的にベビーラッシュのベトナムでは、病院も人でごった返しているイメージです。
普通に診察を待っていれば他の病気をもらってしまいそうな人の多さですが、義母さんの人脈の中にお医者さんがいて私たちの家族はあまり待つことなく診察を受けられたり、病院の副医院長に出産時の執刀を担当してもらえるなどかなり優遇してもらえました。
知り合いのお医者さんはお金を受け取らなかったので、牛肉などの食べ物を御礼に渡して、副医院長の執刀ということで追加でいくらか払ったと聞きました。
まあ、この辺りは商売なので合理的かなと思います。
ベトナム出産の良かった点
なんだかベトナムで出産して良かったと思っているのに、最後にディスって終わるのは良くないので良かった点を挙げていきます。
出産費用が安かった
確認したところ、入院費や滞在時の食費など全ていれて日本円で16万円程だった様です。日本で出産すると40万円程かかるのでしょうか?また還付金として戻ってくるんですかね。ベトナムには還付される制度はなさそうですが、片田舎の小児医療センターでこれくらいの値段だと参考になればと思います。
親戚が喜んでくれた
前述したとおり、多くのベトナム人親族に喜んでもらえたことや息子の顔を見せることができたのは少し親孝行と言いますか安心しました。
ベトナムで結婚して生活し始めると漏れなく家族からの「子供はまだか?」というプレッシャーが始まります笑。
私も目の当たりにしましたが、義母さんが「まだか?」と聞いてきたり、凄いケースだと近所のおばさんまで「いつ産むんだ」と尋ねてきたりまさにマタハラもいいところです。
昔の日本ってこんな感じだったよなという印象ですが、こんなベトナムらしさもいつか無くなるんですかね。
まとめ
年齢も年齢なので、このまま父親にはなれず人生を終えるのかなと思っていましたが、今では子供が可愛くてしょうがないです。
父として感じたことがない感情も経験させてくれて本当に妻と息子には感謝ですね。
この記事を執筆時点ではまだ3か月と少しですが、当然色々と日々起きているのでまだ子育て関係の記事として投稿します。