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経費のおはなし

みなさんこんにちは、現在進行形で、男梅サワーにハマっています。

先日買ったGalaxy Watchは経費になるのかなぁ。
仕事している時だけ身に着ければ経費になるな~

と、強引に今日のテーマに話をもっていくORIです。

さて、世の中では、「経費」という言葉を、いろんな方が、いろんな使い方をしています。

「経費で落ちるから俺が払うよ」とか、
「これは経費になるかな?」とか、
「経費を精算しなきゃ」とかです。

みんながご存じの経費という言葉の意味は、結論的には、
全て、会社や個人事業の費用になるという意味です。

会社であれ、個人事業主であれ、儲けの計算のやり方は、

「 収益 ー 費用 = 利益 」

です。この利益に対して、税率を掛けて、税金を計算します。

費用の中に、この「経費」というものが含まれます。

サラリーマンの方が、「経費になる」と言うと、その使い方は、
自分の身銭ではなく、会社の支払うべきお金を立替ているという意味で使っていることが多いですかね。
その精算された経費は、会社の費用になって、会社の税金を小さくします。

経営者の方が「経費になる」というと、その意味は、
先ほどの【収益ー費用=利益】という中で、
利益の圧縮となり、納める税金が少なくなるという意味で使います。

以前、私が従業員だったころ、その会社のボスが、

「僕の支払いは、全て50%オフなんだよ。」

と言っていました。

皆さんは、この意味がわかるでしょうか?
解答は、簡単な税金の解説を経て、投稿の最後に書いてます。

その方は、個人事業主で、私はその個人事業主に雇われている従業員でした。

ボスが言いたかったのは、私への給料の支払いも、ボスの飲食代も全て、事業の経費だということです。

個人の場合は、税金の計算を所得税法に従い計算します。

所得税法では、儲かっていれば儲かっている人ほど、
(先ほどの「収益ー費用=利益」の利益が大きければ大きいほど)
より高い税率で税金を納めるような仕組みになっており、これを累進税率といいます。

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この表が累進税率の表です。

サラリーマンの方も個人事業主の方も、年収が(儲けが)大きければ、大きいほど、より高い税率で税金を計算します。

サラリーマンの方にも費用が認められています。

年収から、「給与所得控除」という、国に勝手に決められた経費相当額が、自動的に費用になっています。

ですので、サラリーマンの方の場合の利益や儲けとは、
年収-給与所得控除=利益ということです。

誤解が無いように、少しだけ簡素化して補足すると、
累進税率とは、年収600万円の人と年収1,000万円の人で税金を比較すると、
年収1,000万円の人は、年収600万円の人より多く稼いだ分の差額である400万円に関してだけ、少し高い税率にしますよ!という計算方法です。
600万円の部分までに掛かる税金の額は同じです。

上の表でいうと、一番下段の4,000万円超の部分に掛かる税率は45%です。
住民税が大体10%程度なので、全部で税率は55%です。

個人でとても稼いでいる人は、儲けが4,000万円を超えたら半分以上税金を納めます!

有名なプロ野球選手などは、手取りは半分以下なんです。

以前、私のボスが言っていたのは、具体的に”長々”説明すればこういうことです。

「君に1万円分のごちそうをしてあげても、その1万円は福利厚生という、経費になるんだよ。そうすると、僕の事業の儲けは、1万円少なくなるだろ?
僕の税率は最大税率の(45%+10%の)55%が適用されているから、
税金は、5,500円少なくなるんだよ。
だから、実質、55%引きの、4,500円しか支払っていないことになるんだ。」

どうでしょう?知っているよ!という方も多かったかもしれません。

またまた補足ですが、会社(中小企業)の場合、交際費(飲食代やプレゼント)は、1年間で、800万円まで費用になります。
また、会社は、個人に比べて税率が小さいです。
儲けの800万円までは、23%程度
儲けの800万円を超えた部分は、34%程度です。

会社の場合は、税率が低いので、飲食代などの節税効果も小さいという反面、
そもそも個人が同じ事業で儲けたときと比較して、納める税金も小さいのです。

今日のお話をまとめると、
経費は納める税金を小さくする。
個人で事業をすると、経費による節税効果は大きいが、
そもそも法人と比較して、課される税率が高い。
私は、法人で事業をすることをお勧めしている。

ということです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

また次回に♫

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