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中居問題とフジ・メディア・HD上場廃止の可能性

2023年から著名人の性に纏わるスキャンダルが相次ぎ、世間を騒がせています。
旧ジャニーズ性加害問題、松本人志さんの女性問題、そして中居正広さんにも同様に女性問題が発覚。
松本人志さんと中居正広さん以外では現ソフトバンクホークスの山川穂高選手の強制性交容疑、
ガンダムのアムロの声優でお馴染み古谷徹さんの不倫、妊娠中絶、暴行騒動もありました。

旧ジャニーズは謝罪と被害者への補償を発表し社名変更。

山川選手は嫌疑不十分で不起訴となったようで、今は普通にホークスで活躍しています。

一方、松本人志さん、中居正広さん、古谷徹さんは活動自粛状態。

中居正広さんは問題が表沙汰になったのが昨年12月下旬でまだ時間は経っていませんが、現状を見る限り暫く表立って活動するのは難しいでしょう。

問題は既に中居さん個人からフジテレビの経営体質が問われる
事態に発展しています。

真実は一体・・・

今回明らかになっているのは昨年、中居正広さんと当時フジテレビ勤務の女性の間にトラブルがあったこと。

そして、中居さんの謝罪声明によると双方の代理人を通じて示談が成立しているということ。この2点だけです。

当初は示談金9000万円とも報じられていましたが、被害女性は「9000万円も受け取っていない」と証言しているとも報じられていますし、詳細は良く分かりません。

昨年の兵庫県知事選もそうですが、今回もネット上で様々な噂話や憶測が飛び交っています。

トラブルや示談の詳細が当事者から説明されない以上、話がどんどん膨らんでいくのは仕方ないのかも知れません。

示談とは一体・・・

損保ジャパンHPより

中居さんは示談は成立していると語っています。
示談とは法律的に民法上の和解契約に該当する行為です。

しかし、示談が成立しているはずなのに被害者女性から「許せない」という声が出るのも良く分かりません。

許せないなら示談に乗らず、徹底抗戦するべきだったのではないのかという気がしますね。

・・・双方で示談が成立したのであればそれは和解したということですから、納得出来ないのであれば私は被害者女性は示談を撤回すべきだと思います。

これは中居さんを擁護している訳ではありません。
今回の流れ的に不同意性交罪に近い何かがあったのだろうと推測せざるを得ませんが、それはお金を払えばチャラに出来る問題ではありません。

イメージが悪化してしまった以上、中居さんを起用するTV番組やCMがなくなるのは仕方ないでしょう。

フジ・メディア・HDの今後

今回の中居さんのスキャンダルで、「フジテレビは幹部社員が女子アナウンサーを接待や懇親会の席などに無理矢理同席させる文化があったのではないか?」という憶測が強まり、港浩一社長ら経営陣は17日、記者会見を実施しました。

ビジネスジャーナルではフジメディアHD上場廃止の可能性を指摘しています。
私はさすがにこの問題で上場廃止となる可能性は低いとみています。

フジ・メディア・HDの業績を確認

会社四季報より
会社四季報より

まず、四季報からチェックすると見出しは【増益続く】で、ポジティブなコメントが掲載されています。
ただ「26年3月期はテレビ広告伸び続く。」という部分は今回のスキャンダルによるCM見合わせの影響で、期待出来なくなったと見るべきでしょう。

フジ・メディアHD長期業績推移

まず、フジ・メディア・ホールディングスの業績ですが、2007年からの18年で殆ど成長していません。これが事実。
2007年3月期のEPS(一株当たり利益)が117円。
2025年3月期の予想EPSが136.6円・18年で殆ど伸びていません。
売上高のトップラインを見ても2007年3月期5826億円
2025年3月期の予想売上高が5983億円。

フジ・メディア・ホールディングス 財務データ

殆ど成長していないだけあって、PBRは0.44倍。
解散価値の1倍を大きく下回っています。
ホリエモンはこの点や、今回の問題を改革の好機と注目したようで18日にフジ・メディア・ホールディングスの株を購入したことを公表しました。

フジ・メディア・ホールディングスは中居さんの問題発覚後に空売りが殺到し日証金の貸借や信用残は1倍を割っていました。
しかし、このホリエモンの買い煽りを受けて買い戻しが入ったようで株価は今週大きく上昇しています。

長期株価推移

フジ・メディア・ホールディングス 月足チャート(220ヶ月)

但し、今週の株価が上昇したといってもまだ2007年の株価水準を大きく下回っています。

昨年はPBR1倍割れ銘柄が注目される場面もありましたが、PBR1倍を割っている銘柄の多くは業績が伸びていません。

業績が伸びていないだけならまだしも、悪化する可能性もあるわけですから単に安いと言うだけではなかなか買われない実情があります。

フジ・メディア・ホールディングスの株価は暫く需給主導の仕手的な動きになりそうですが、業績が伸びていないうえに今回のCM見合わせが業績に与える影響も懸念されます。

そう考えると、全体相場の追い風なしで独歩高を続けるのは難しいでしょう。

最後に中居さんや松本人志さんには、北方謙三先生のこの言葉を送りたいと思います。

講談社文庫 試みの地平線 北方謙三表紙カバー

「ソープへ行け!」


・・・最後までご覧頂きありがとうございました。





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