コーヒープリンス1号店
言語がわからないことがもどかしくもありつつ愛おしいとも思えるようなドラマだった。
全17話を通して、韓国語がわかっていれば、韓国の文化に精通していれば、と思うシーンに何度も出くわしたがその回数以上に、言語がわからなくても伝わる愛おしさが素晴らしいと感じた。
17話あると聞くとだいぶ長く感じられるけれど
移動中も、仕事の休憩でも、家に帰ってからも肌身離さずこのドラマと一緒にいた1週間、幸せだった。
幸せ過ぎて、最終話を目前にした時終わってしまうことが寂しすぎて最終話鑑賞を1日だけ先延ばした。
ハンギョルとウンチャンの小競り合いも甘い時間もくだらない喧嘩も、ミニョプとウンセの関係も
ハリムの無駄な知識もソンギの日本語も、文句を言いつつ楽しそうに見守るホン社長の小言も
そしてユジュのわがままとどこに行っても振り回されるハンソンも
ずっとずっと観ていたいし、ドラマに出てくる彼ら全員が今でも幸せでありますようにと願わずにはいられない。
「イカゲーム」を見て以来、初めての韓国ドラマ。
韓国の文化に興味を持ってからは初めての韓国ドラマ。
私の人生、今までGong Yooという人物に出会わずして生きてきたことが悔しくてならない。
(以下ネタバレ含む)
花男の道明寺のような、イケパラの佐野のような、中津のような、ごくせんの沢田のような、
平成の王道恋愛ものの理想全てを詰め込んだハンギョルと、
花男のつかさのような、イケパラのみずきのような、
平成の王道恋愛もののヒロインあるあるを詰め込んだようなウンチャン、
それを取り巻く全ての登場人物のサイドストーリードラマが出来そうなほど全員の人生に共感した。
言語化できない切なさと美しさがあった、ウンチャンを想うハンギョルの涙を、私も誰かを想って流せる人生を歩みたい。
自分の周りにいる全ての人をとりこにしてしまうウンチャンのとりこに、私もなりたい。
みんなが悩んだとき、大きくて暖かい布団のようにつつみ込んでくれる誰かのサンタ、ハンソンさんに私もなりたい。ハンソンさんの一言でたくさんの人が決心していたことがとにかく印象的だった。
ユジュのように強い意志を持って自分の信じた道を突き進み、人を羨むことはしても恨むことはしない真っすぐな人間になりたい。
もっともっと言いたいことがあるけれど、いつか韓国の文化や言語が100%は言わずとも8割くらい理解できるようになって改めて見返した時にとっておこうと思う。