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美瑛・富良野研修レポート(2024.1.21-22)

研修目的

ラベンダーで有名な美瑛・富良野だが、昨冬は韓国のお客様が雪原を見に美瑛へ行く方が多かった。
一面の雪景色は韓国で見られないため行く人が多いようだが、雪を見たことがある人にもおすすめできるのか、道民が見ても楽しめるのか実際に見て確かめる。
またよく聞かれる質問だが、青い池は冬でも青いのか、ライトアップされていない時間に見ても綺麗なのか確認する。
温泉についてもどの温泉がいいのかとよく聞かれるが、行った事がない所ばかりでアドバイスが出来ないので実際に入ってみて今後の案内に活かす。 

1日目

①  【JR特急オホーツク1号】札幌6:50発→旭川8:28着
②  【JR普通列車】旭川8:43発→美瑛9:16着
③  【道北バス】美瑛9:26発→白金青い池9:46着
④  青い池から徒歩で白ひげの滝まで散策
⑤  湯元白金温泉ホテル 日帰り入浴
⑥  【道北バス】白金温泉13:05発→美瑛駅前13:38着
⑦  美瑛駅周辺散策
⑧  【JR普通列車】美瑛駅16:06発→上富良野駅16:24着
⑨  【町営バス十勝岳線】上富良野駅前16:31発→十勝岳温泉凌雲閣17:16着 

2日目

①  【町営バス十勝岳線】十勝岳温泉凌雲閣9:47発→上富良野駅前10:30着
②  【ふらのバスラベンダー号】上富良野11:11発→新富良野プリンスホテル11:55着
③  ニングルテラス散策
④  富良野塾の店 森の楽団 クラフト体験13:00~14:00
⑤  【ふらのバスラベンダー号】新富良野プリンスホテル14:15発→旭川駅前16:15着
⑥  【中央バス高速あさひかわ号】旭川駅17:00発→札幌駅19:24着 

朝早い電車だったので、窓から朝焼けが見えた。
旭川の往復Sきっぷを購入していたので旭川駅で一度改札を出てから美瑛までのきっぷを購入し、電車に乗った。
今回乗った美瑛行きの電車は1両編成(時間によって2両編成の場合もある)で、ほぼ外国人観光客だった。
車窓からの風景をうれしそうに写真で取っている人が多かった。
電車内は暖房が聞いていて暖かかったが、美瑛駅で降車するとマイナス18度で息を吸うと鼻が凍った。

美瑛到着が5分ほど遅れたので、急いで青い池行きのバス停に向かった。
事前にバス停の位置を調べていたので迷わずにバスに乗れたが、同じ電車に乗っていた外国人観光客もどんどんと同じバスに乗って来た。

青い池入口に到着。
降りたのは私一人だった。
冬の青い池は全く青くないが、行ったことが無かったのでアクセスを確認するために降りてみた。

軽食屋さんもあったが冬期は営業していなかった。
トイレはあった。
青い池の場所はただの雪原だったので早々に立ち去り、白ひげの滝まで徒歩で向かう。
グーグルマップだと徒歩で45分と出た。
歩くのは好きなので向かうが、除雪で歩道はなくなっていた。

車どおりがほとんどない一本道をひたすらまっすぐ行く。
足跡も無かったので歩いていく人はほとんどいないのだろうと思った。
鳥を観察したりしながら歩き、1時間弱で白ひげの滝に着いた。

ブルーリバー橋から下を見下ろすと、思ったよりもしっかりと水色の川が流れており、寒さで周りの樹々は樹氷で真っ白になっていて、コントラストがとても綺麗だった。
観光客も「わぁ~きれい!」とはなしているのが聞こえた。
見に来てよかったと思える景色だった。

日帰り入浴をしようと思い、湯元白金温泉ホテルへ入った。
日帰り入浴の料金は1000円。
時間が11時ごろと早かったせいか、温泉は貸切り状態だった。
キンキンに冷えた手足がほぐれて最高だった。
湯船は大きくないが、露天風呂もサウナもあり、満足度は高かった。

ホテルの地下のレストランでランチも営業しているとのことだったので向かった。
こちらも貸切り状態で、オススメメニューのホッケフライ定食(840円)を頼んだ。サクサクでとてもおいしかった。

まだバスまで時間があったのでもう一度白ひげの滝に行ってみると、近くにあるテイクアウト専用のたこ焼き屋さんに外国人の行列ができていた。
寒い所で食べなくても、ホテルのレストランを利用した方がいいのではないかと思った。
今後案内する際は情報として言ってみてもいいかもしれない。

バスに乗り、ふたたび美瑛駅へ戻った。
電車まで2時間ほどあるので、美瑛駅前にある観光案内所へ行った。
お土産が売っていたので購入し、2時間くらいで周れる観光を聞いた。
①丘のくら②四季の塔③丘の町郷土学館美宙④美瑛選果⑤ラ・コリーヌ 
この5つを勧めて頂き、どの順番で周るかも教えて下さった。
④の美瑛選果(JAびえい)は旬の野菜やフルーツが売っているようだが、冬はパン屋さんしかないとのことで今回は行かないことにした。

美瑛観光案内所では外国人観光客に代わりタクシーを呼んでくれるそうだ。また、手荷物預かりのサービスもしているので便利だった。
教えて頂いたとおり、まず「丘のくら」へ行く。
観光案内所からあるいて2分程だった。
お土産が売っていて、品ぞろえは観光案内所より少し多いくらいだった。

次は「四季の丘」へ行った。
丘のくらから10分ほど歩いた。
美瑛町の役場に併設されている建物で、無料で入る事ができる。
展望室の高さはあまり高くは無いが、エレベーターで上がると美瑛町を一望出来た。

次は四季の塔の向かいにある「丘の町郷土学館美宙」へ向かった。
こちらも無料で入ることが出来る。
美瑛町の歴史を見ることが出来る小さな博物館で、2階はイスとテーブルがあり学習スペースのようになっていた。

そこで少し座って日程の確認をし、まだ電車まで時間があったので「ラ・コリーヌ」へ向かった。
地下一階がカフェになっているが、その時間ですでにsold outで閉店していた。
一階はアトリエの様になっていて、二階は休憩スペースになっており本や自動販売機があった。
あたたかい飲み物を買って時間まで過ごした。

美瑛駅に着き切符を購入後、電車がくるまで待合室で待機した。
暖房が効いていて温かかった。
電車が近づくと案内アナウンスが入り、改札が無いので駅員さんに切符を渡しスタンプを押してもらった。

上富良野駅に到着。
上富良野駅到着時刻の約5分後に来るバスに乗りたいので少し焦りながら電車を降りた。
バス停は目の前にあったのでよかったが、バスが定刻通り来なかったので寒い中10分以上待った。

今回の宿である湯元凌雲閣に行く十勝岳線の小型バスは2023/12/1~2024/3/31の期間で翁公園~凌雲閣の区間で乗降車するとバス運賃が無料になるとのことで行きも帰りも無料だった。

チェックインし、食事の時間と施設の説明を聞いた。
12月にメールで、温泉が出なくなり入浴できず、修復が1月末になるとの事で残念に思っていたが、ちょうど行った日の2日前に直ったとの事だった。HPで見た温泉に入りたくてこの旅館を選んだのでとても嬉しかった。
温泉は午前8時と午後8時にのれん交代があるのでその時間の前後は入浴を控えるようにとの事だった。

部屋はベッド、テレビ、ソファーと冷蔵庫のシンプルな部屋で、トイレと洗面所は共用だった。
海外の旅行客も多いので衛生面が気になったがとても綺麗だった。

夕食は一階の食堂で食べた。
料理は上富良野産の食材や道産食材を使っているとのことだった。とてもおいしかった。

いよいよ楽しみにしていた温泉。
8時ののれん交代の前にさっと入ろうと思い行くとまたもや貸切り状態だった。

温泉は加温・加水なしの100%天然かけ流しの含鉄泉で、地球の内から外気に一切触れることなく湯船に流される。
もとは無色透明だが湯船で空気に触れることで酸化し茶褐色になるとのことだった。
含鉄泉なので鉄のにおいがし、いたるところがさびていた。

露天風呂が冬場は水風呂になる事は事前に知っていたので、内風呂でしっかりあったまってから入ってみた。
露天風呂へ行く扉が凍ってあかないので足で軽く蹴って開けた。
露天風呂は2個あり、ひとつはぬる湯、もう一つは水風呂だった。
ぬる湯につかってみるが、風が強すぎてすぐ寒くなり1分も入っていられなかった。

部屋に戻り、寝る前にもう一度温泉へ行った。
のれん交代がされたのでまた作りが変わっていた。
こちらは露天風呂が岩のすきまにあるような洞窟露天風呂だった。
一切電気がなく真っ暗で怖いので入らなかった。

早めに寝て朝5時に起きたが、外はホワイトアウトでダイヤモンドダスト探しは断念せざるを得なかった。

露天風呂から日の出でも見られるかと思いまた温泉へ行った。
内風呂の温度が低かった。
加温されていないのでその時によって熱かったりぬるかったりする。
サウナもあるが朝早いせいか温まっていなかった。

露天風呂に行くが、天気が悪く景色は見えなかった。
濡れた手でキンキンに冷えた手すりに掴まるとくっついて痛かった。
寒さに耐えつつぬる湯につかるが頭にのせているタオルが凍った。
修行しているような気分だった。
だんだん明るくなり、HPで見て楽しみにしていた露天風呂からの景色は、雪が高く積もっていて全く見えなかった。
紅葉の時期が一番いいかもしれないと思った。

宿泊者のおじさんに声を掛けられた。
お話しているうちに、“秘湯を守る会”のスタンプを集めるといいよと教えて頂いた。
日本全国にある秘湯を守る会に加盟している温泉旅館に宿泊するとスタンプがもらえる。
10個集めるとその中から1つ招待してくれるとの事だった。
さっそくスタンプシートをもらい押してもらった。いい話が聞けて良かった。

朝ごはんを食べに食堂へ向かった。
朝ごはんはビュッフェ形式で、定番のホテル朝食のメニューが揃っていた。昨日の夜は外が暗く気づかなかったが、食堂の窓から大きな山が見えた。
すごくきれいだった。
バスまで時間があったので、最後にもう一度温泉に入った。

バスで上富良野駅まで向かう。
上富良野からは、ふらのバスのラベンダー号に乗る為バス停まで5分ほど歩いた。
少しバス停の場所が分かりにくかったが、運転手さんが教えてくれた。
バスは20分ほど遅れてきたので待っている間はとても寒く、トイレも無いので辛かった。

新富良野プリンスホテルへ到着し、ニングルテラスへ向かう。
お手洗いはホテルのトイレをご利用くださいとのことだった。
ホテルにはニングルテラスや富良野スキー場までの方向を示す看板が出ているので迷うことなく行けた。
ほとんどが外国人で、特に韓国人が多かった。

クラフト体験の時間まで他のお店を見て回った。
どのお店も店内は撮影禁止だった(クラフト体験の製作風景は撮影可)。
階段が多く雪も降っていて足場が悪かったが除雪はこまめにされているようだった。

クラフト体験を予約していた富良野塾の店 森の楽団へ行く。
ここは自然素材(主に木)を使いオーケストラ人形を作成しているお店で、クラフト体験は事前の予約が必要である。
予約の時に何の楽器を持った人形を作るかを決める。

初めてなので初心者向けの楽器の中から、バイオリンを選んだ。
既に使用する材料は成型されており、ボンドでくっつけるだけの作業だった。
とても親切に教えてくださり、1時間ほどで完成した。

ふらのバスラベンダー号で旭川駅まで行く。
始発から終点までなので2時間ほどかかる。
少し寝て起きたら天気がとても悪く、バスも遅れているようだった。

JRのHPで運行情報を確認すると予定していた列車の運休が決まっていた。
天候が悪く高速道路で速度制限がかかったこともあり旭川駅には30分以上遅れて到着し、JRチケットの払戻をしてもらった。

次の列車もその次の列車も指定席はすでに満席という事で、高速バスで帰ることにした。
中央バスの高速あさひかわ号は予約が必要ないので、バスターミナルの目の前にある券売所の機会でチケットを購入した。

研修のまとめ

研修目的で挙げた
確認事項①「道民が見ても雪原を楽しめるのか」については、それなりに楽しめたが、道民にはあまり珍しくない景色だった。

②「青い池は冬に見ても楽しめるか」だが、これはおすすめしない。
凍った湖の上に雪が積もっているので“木が生えている雪原”だった。
夜のライトアップ以外は行かなくてもいいと思う。

③温泉については、今回行った「湯元白金温泉」と「湯元凌雲閣」どちらも良かったのでおすすめしたい。

帰りの電車が運休になったことと、天気が悪くダイヤモンドダストが見られなかったことは残念だったが、旅館の温泉が直っていたことや計画通りに動けたことは良かった。

今回の研修で何度も思ったことは、「時間に余裕をもって行動する」だった。
特に冬期はバスや電車の遅延が多いので、代案も考えて計画できると良いと思った。                     
                         (reported by KS)

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