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観光地のビジョン② 観光地VSテーマパーク

観光地のビジョンの文章を作成した時に、「一般観光地をテーマパークのようにするということなのか?」と自問してしまいました。
自答するならば、「イエス」。
「観光地をフレキシブル観光パーク化すること」という提案になります。

さて、テーマパークの良さは何でしょう?
〇テーマ性があり、わかりやすく、目的にしやすい→PRしやすく、印象に残りやすい
〇テーマ性に沿った統一感があり、非日常が楽しめる→世界観がある
〇サービス・コンテンツが種類や内容が豊富に用意されており、コントロールされている、また定期不定期に新コンテンツ更新もある→魅力あるコンテンツをお客さんに楽しんでもらっている、飽きさせない
〇大規模テーマパークなら敷地面積も広く、一日中いられる→長い滞在時間

反対にテーマパークのマイナス点は何で、それをどうクリアしているのでしょう?
〇入場料があり、利用コンテンツごとに有料→お金がかかる→世界観とコンテンツごとの魅力でクリア
〇テーマジャンルの興味の有無・好き嫌い→テーマパークの仕掛け、コンテンツ内容でクリア
〇テーマ性から外れられない→外れる必要がないテーマの包容力でクリア
〇敷地面積は限られている→1日いられる十分な広さでクリア
流行っているテーマパークはこれらがクリアできていて、流行っていないテーマパークはこれらの全てかいずれかがクリアできていないと思われます。

次に観光地の良さはなんでしょう?
〇観光コンテンツには入場料があっても、観光地への入場料がかからず、出入り自由
〇観光コンテンツは無限に包括でき、観光エレメンツ(伝統、歴史、文化、自然等)が満載
〇観光地はフレキシブルの為、観光客によって目的は自由に決められる
〇非日常を楽しめる
〇敷地面積は曖昧で、一日中いられる

反対に観光地のマイナス点はなんでしょう?
①観光地としてのテーマ性がないのでわかりにくい→知名度の高い観光コンテンツに頼る
②個々の観光コンテンツの集まり=統一感を出せないことで、世界観が出せず、他の観光地との違いを示しづらく印象に残りにくい。
③観光コンテンツ種類、内容、量、質、バランスは任意→コントロールされていない為、観光地としての魅力、集客数、観光者・旅行者の滞在時間が左右される
また観光コンテンツがまとまった場所にないと、駐車場に入れたり出たりで面倒臭い上にお金もかかる

いいところはそのまま残すとして、観光地マイナス点の対策として順を追って、
①観光地において「テーマ性」は「どんなテーマ性にするのか」が非常に難しい問題です。テーマは決めなくてもいいんですが、「わかりやすさ」をどうするかについて、知名度の高い観光コンテンツに頼り、それが集客において武器になります。入り口としてはいいと思います。観光資源や店舗等うまく構成されていなければ、知名度の高い観光コンテンツに行って終わりということもあり、知名度のある観光コンテンツからどうやって観光地に観光者を取り込められるかが肝になります。
②テーマ性がないかわりに、もっとわかりやすく、そして印象に残りやすくするための方法として、「統一感」があります。その統一感で、その観光地の雰囲気が出て、世界観を引き出すことは可能です。世界観をその統一感にしてもいいです。集客でき、印象や記憶に残れば、やがて観光地のネームバリューに貢献するはずです。
③観光地はテーマパークと違って、個々の集まりですから、観光コンテンツ種類、内容、量、質、バランスのコントロールは大変難しいでしょう。しかし、観光地としての魅力、集客数、滞在時間が左右されるのも事実です。その為観光地としての中心人物あるいは組織が必要になってきます。ディレクションやマネジメントですね。その為、観光協会がそれを担うのが一番いいと思いますが、実際にはそうではないようです。かといって、向く方向が「規則をジャンジャン作って」となると、それでは意味が違ってきます。あくまで繁盛する為の策を思考していくことに集中するのです。その為のルールならいいのではないでしょうか?ただ「これをやったらダメ、あれをやったらダメ」になっていってしまうのが日本の常ですから、その点には注意が必要です。
足りないコンテンツを積極的に補ったり、内容を高めるよう努め、観光地内のバランスを見るべきだと思います。観光コンテンツもまとまった場所にないと、スカスカな印象になってしまうし、結果駐車場に入ったり出たりを繰り返すことになると、面倒臭い上、お金もかかります。行き来しやすい二次交通、できればなるべく近くに観光コンテンツをまとめたいです。

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