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ライバル観光地

観光地によって、ライバル関係である場合があります。
例えば、かなり大きなくくりですが、日本を代表する大都市の「東京VS大阪」、歴史遺産をイメージする「京都VS奈良」、テーマパークなら「東京ディズニーリゾートVS大阪USJ」等です。また、近隣観光地同士もあるでしょう。

これらは実際お互いにライバル視しているか否かは自治体、会社、個人がどのように思っているかにもよりますし、傍から見るとそのように見えているだけにすぎないのかもしれません。少なくとも比較の対象には挙げられます。また、一方が勝手にライバル視しているということもあるでしょう。

ライバル同士を「対峙」として見た時、メリットはどのようなものが考えられるでしょうか?思いつくことを挙げてみたいと思います。

<対峙のメリット>
①対抗意識によって、より良くしようという意識が働き、お互いに切磋琢磨しながら伸ばし合える点
②対峙先について知ろうと分析する点
③②により改めて長所や欠点を知ることができ、長所は活かし、欠点は改善していける点
④②により新たな可能性の模索が行われ、その後の指針が考えられる点

次に対峙のデメリットにはどのようなものが考えられるでしょうか?

<対峙のデメリット>
①対抗意識によって、単に競争主義に陥ってしまい、勝敗ばかりにこだわってしまう可能性がある
②敵対意識に陥ると、協力を求めにくく、あるいは得られにくくなる点
③対抗意識によって、同ジャンルに傾倒して張り合おうとし、本来の個性や良さを見失ってしまったり、本来の目標等とは違う、(良くない意味で)思いもしなかった方向に進んでしまう可能性がある点
④意識しすぎたり、別の考えに及ばず、模倣や踏襲に走る可能性がある点

近隣の観光地同士だと、よほど個性や特徴を示すことができなければ、デメリットの方向に行ってしまいがちなのかもしれません。

観光地において「観光」はまず、自分の地を知るところから始まります。
観光資源は何があるのか?そこに住まう人の性格や趣き、習慣風習伝統等はどんなものか?気候はどうか?有する産業はどんなものがあるか?等々。
それらを知ってはじめて「どうする?」になるわけです。
その時には周りを見渡したり、被らないよう意識してもいいでしょう。仮に被ったとしても、そこならではのことであればいいと思いますし、その「アプローチの仕方や表現の仕方」でも違いは十分生まれます。

ところによっては、観光資源が乏しいということもあるでしょう。そうした場合は、観光資源以外のその他のエレメンツを考察しながら何か新しいモノコトを生む努力も必要で、何かソースがあればいいのですが、場合によっては、まったく関係のないものでもいいと思います。難しいことではありますが、全く関係のないモノコトでも根付いていけば、未来には「その地らしさ」になっているかもしれませんし、その地らしさの「始まり」は必ずあるのですから。

ライバル視しているのなら、「いいライバル」でいる為、デメリットに気を付けながらメリットを生かしたい!

その観光地の進むべき道を行けたのなら、力強い観光地になるのではないかと思っています。

そして、「魅力的な違いによっての観光地共存」を願います。

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