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学生の力@観光振興

観光創生・再生を考える時、大学生をはじめとする学生の参加を勧めます。何故なら学生の柔軟な思考や探求心はとても重要だからです。社会人では思いつかないフレッシュな発想や新しいモノコトが生まれる可能性があるし、何より若年者からの世代的共感が得られやすいと思うからです。インターンシップではなく、起用による参加で、その「機会」を提供するのです。例えば、芸術学校の学生なら、観光地を華やかせるための企画に起用、本人達にとっても創作物等の発表の場になりますし、名を広められる可能性だってあります。IT等、実業学校の学生であれば、専門分野を生かした何かを発信できると思います。学生ならば観光振興のためにボランティアで参加してもらえるかもしれません。学生時代から社会との関わりができ、実績や社会体験、そこで関係した事業所に就職、新事業創設となるいい機会になります。
社会人はキャパシティ、経験、知恵を、学生は上記事柄を。それぞれが交わることで相乗効果が期待できます。学生の起用は、観光振興を盛り上げるのに非常に有効です。

例えばどんな場面で起用するのか…アイデアを一つ、無料配信です。

◎スワンボート再生

今ではかなり少なくなってしまっていますが、池や湖にスワンボート乗り場があることがあります。「白鳥の湖」ということなのでしょう。白鳥を模したボートに乗って、人がペダルをこいで湖内を回遊するアクティビティです。野外または自然を満喫できます。
しかしそのアクティビティは時代とともに利用者も少なくなり、場合によっては老朽化により色褪せたりしているでしょう。
そんな昭和のスワンボートを現代に蘇らせ、お客さんに乗りたいと思わせるアイデアです!

どこも「白鳥」では能がない!学生限定でスワンボートの外観デザイン制作依頼コンペを企画。選ばれた学生にペイントやデコレーションを製作依頼します。
「学生ならボランティアでやってくれるでしょ!?」なんてことは考えません!数万円資金提供してスワンボートのペイントやデコレーションをしてもらいます。そしてその後はスワンボート利用料の何%かを学生に支払うようにします。アルバイトをするより、製作したものがあとになってもお金を生むなんて魅力的ではありませんか!それゆえ学生達も気合いが入るはずです!
「変わり続けていくこと」を前提に最長3年と期限を決め(それが使用されている間は、製作部分のメンテナンスは学生がします)、1年か半年毎に利用金額高の低い何艘かのスワンボートはお役御免になっていく仕組みにします。定期的にリフレッシュしていくのです。新たにデザインを募り、お役御免になったスワンボートは、また誰かの新たなデザインによって生まれ変わります。その仕組みもお客さんに周知します。お気に入りのスワンボートにファンができるような仕組みを作れば、見えないレースが生まれ、集客増加の可能性もあります。
アーティスト名も開示します。アーティストの可能性(他のオファー等)が広がるよう努めます。そして企画した側は、学生アーティスト達から公園を良くしていく意見等を募る機会を得ます。ちょっとした振興組織を作るのも案です。
もちろんインスタ等SNSも意識しています。インスタ映えするいろいろなスワンボートは広がる可能性があります。自撮りもできないことはないと思いますが、他者に撮ってもらうならば、家族や友人同士等、複数人数での来客が期待できます。
等々。

私自身、スワンボートに1度も乗ったことがありません。もしこのようなスワンボートがあったらとしたら、是非乗ってみたいです。

リニューアルを打ち出せば、その話題性も出ます。いっそアクティビティ名(店名)を変えてしまってもいいかもしれません。開催時にはノベルティを用意するのもいいでしょう。単純発想ですが、それぞれのスワンを模したキーホルダー等。人気が出れば常時販売でもいいでしょうし、それを見越してノベルティは何か別の物でもいいです。「インスタ大賞」や「スワンボートレース」を開催しても面白いかもしれません。
人気がないアクティビティが、息を吹き返す可能性があります。
これは立派な観光振興・再生になるのではないでしょうか?

こういった観光名所を作る際には、別の何かと複合させるべきです。1つのモノコトで完結するのではなく、相乗効果で盛り上げていくのです。例えば、公園の中に池があるならば、公園にキッチンカーを数台招致する等。雰囲気作りにも貢献しますし、活気や華やかさが出るというものです。

確かにこのアイデア、別に学生に限定しなくてもいいアイデアではあります。スワンボートデザイン製作だけなら社会人アーティストの方が完成度が高く、集客力も期待できるでしょう。しかしここではあえて、観光振興学生参加の機会と、その後のプロセスを織り込んだアイデアとして挙げてみました。

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