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道の駅チェック項目

道の駅は、高速道路サービスエリアの一般道路版と考えられます。その役割は、旅行客から見れば、道中の休憩やお土産購入場所、地元地域の人達にとっては、地元で採れた新鮮野菜が安価で売っているので、八百屋的な存在にもなっていますし、その他施設が複合していることも多く、憩いの場にもなっています。その他いろいろな人達がいろいろな目的で利用していることでしょう。
一言に道の駅といっても、その規模は大小あり、また流行っている道の駅もあれば、流行っていない道の駅があるのも現実です。
流行っている道の駅と流行っていない道の駅の違いは何でしょうか?そのバロメーターともなる道の駅の確認したいチェック項目①~⑦項目を挙げてみました。

①新しさ

新しい道の駅はキレイですし、何と言ってもその話題性です。そこに何があるのか気になりますから行ってみたいと思います。経年の道の駅の場合は、リニューアルがそれに当たります。この要素は必ず有利に働きます。

②メンテナンス

できたばかりの新しい道の駅では当面考える必要はないかもしれませんが、しばらく経つと破損や故障があったり、経年による汚れや色褪せも出てきます。メンテナンスを怠ると、それらはお客さんの目にはとても不快に映ります。特に顕著なのは看板です。店舗の顔と言うべき看板が破損や経年によってボロボロになっている様は、見苦しい他、この店舗は流行っていない、もしくは立ち寄りたくないと見た目に感じてしまいます。メンテナンスはとても重要です。

③立地の良さと駐車場の広さ

当然のことながら立地の良さも否定できません。周りにこのような施設がなかったり、A地→B地へ行くのに必ず通らなければならない道の途中にあるなら、例えトイレ休憩が理由であっても、立ち寄ってもらえる可能性は高いです。
駐車場の広さもポイントの1つです。普通車のみならず、トラックも停められるのであれば、その人達を取り込めます。
この「立地の良さと駐車場の広さ」はなかなか変えられるものではないため、新設時がポイントとなります。

④環境美化

環境美化は言うまでもなく大切な要因です。道の駅内にゴミが落ちていないか、設備が汚れていないかです。キレイな環境は気持ちがいいです。
トイレが1つの集客要素である道の駅ですが、キレイでなければ集客を逃してしまう可能性があります。トイレだけでしたらコンビニでも十分だからです。その昔デパートが集客の為、トイレの美化に注力していた時代があり、それは今もなお続いています。高速道路サービスエリア・パーキングエリアのトイレも美化に注力しています。トイレは直接収益を上げるものではありませんが、集客として収益に繋げる要素になります。こうした環境美化について、収益を直接生まないからという考え方は感心しません。

⑤コンテンツ

道の駅の内容=コンテンツです。その道の駅には何があるのか、それが大事です。現在主流の4つの柱は、1.お土産、2.食材(現地野菜等)、3.飲食(カフェ・レストラン)、4.トイレです。考え方としては、その4つのコンテンツの中でどう魅力を出していくか、それ以外のコンテンツを増やすかを考えていくということになると思います。例えば飲食をビュッフェにしているところもありますし、温泉や体験教室がある道の駅もあります。

⑥オリジナリティ

日本全国道の駅は非常に多く存在しています。道の駅に行って一番残念に思うことは、オリジナリティがなく、「どこの道の駅も同じだな」と思われてしまうことです。確かに売られているモノは多少違えど、その違いが見えてこない現実があります。
モダンな建物も個性になりますし、上記①~⑤を取り入れてもそれが個性となります。例えば1つのインパクトある個性、あるいは複数の個性からなる力で、どことも違うイメージに覆すことは可能です。作り上げていく側が、ここは「道の駅だから…」という固定観念、模倣や踏襲をしていては、ありきたりなイメージの道の駅になってしまいます。オリジナリティは絶対的なものにしてくれますし、「立ち寄る道の駅」から「目的の道の駅」に変わっていきます。

⑦挑戦を恐れずに変化する

「新しく変化していくこと」こそ「継続していくこと」です。取り扱う商品やメニュー等は変わっていくこともそうですが、見た目にわかりやすい変化が大事です。定期的にそれができれば話題性に欠きませんし、イベントというコンテンツにも繋げられます。
変化するには挑戦が必要です。「今」が良ければ、変化しなくていいとそれにすがりたくなります。しかし変化しないで衰退してしまうのは、いろいろなモノコトを見て明らかです。単純に人は飽きてしまいます。
トライ&エラーを繰り返しながらも変化していく勇気ある道の駅が、やはり生き残っていくのではないでしょうか?

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