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イージーキャンピング

「キャンプ」というと何を思い浮かべるでしょうか?海・山・川・森等の大自然、キャンプファイヤーという人もいるでしょう。私の場合、それらもありますが、実際キャンプをしようと思うと、テントを張るのが面倒臭い、そもそもキャンプ用具を持っていない、キャンプ場設備が古い、トイレも汚いく使えたものじゃない…ということも思い浮かびます。そう思ってしまうとキャンプはしたいけど結局はやらずじまいになってしまい、「いつかは…」と思っても、その「いつか」はなかなかやってきません。そう思う人はキャンプをするな!と怒られそうですが、そんな人であっても楽しめるキャンプがあったらいいと思います。そこでアイデア!誰でも気軽に簡単に楽しめることがテーマのキャンプ=イージーキャンピングです。狙いは本格キャンピングやグランピングと比べれば、超カジュアル路線です。これまでもテントを借りられるキャンプ場はありましたが、利用者で設営していました。もっと気軽さを求めたキャンピングの提案です。

①テントを設営しておく

キャンプ好きな人はテントを持っているでしょうが、そうではない一般の人は頻繁にキャンプをするわけではありませんから、年に1度使うか使わないかのものを数万円かけてなかなか買う気にはなりません。テントを買えば、自宅において置くスペースも要ります。
テントを自分で用意する必要がなく、最初から設営されていれば、気軽にキャンピングを楽しめます。ここではテントを持参してもらうことは選択肢にありませんので、テントをレンタルするか否かではなく、どのテントを利用するかの選択になります。
テント設営が醍醐味だという考え方から逃れることになります。

②必要な設備

「キレイな」トイレとシャワーは必須です。これは絶対に外せません。できれば食器等を洗う為の水場があったらベストです。あとは各自で過ごすのに必要なものを持ってきてもらえばいいのです。食事についても同様で、バーベキューをしたければ、それ用のキットを用意してもらえばいいですし、お弁当でもいいわけです。
グランピングの対極路線です。これなら観光客にももちろん、地元の人も利用しやすいですね。外灯もなくして、夜間の灯さえもお客さんに用意してもらうのです。しかし夜間を楽しんでもらう一環としての演出は別です。木々や滝・川をライトアップする他、安全灯等。
ところで、寒い時期は閑散期となります。特に雪が降る地域等は、営業停止期間を設けなければならないかもしれません。キャンプは秋冬の寒い時期が問題です。冬でも楽しく気軽にアウトドアを楽しんでもらうには暖が必要です。そんな時にはポータブルヒーターが安全でいいのではないでしょうか?それを運営側が事前に用意しておくも良し、それさえ利用者に用意してもらうも良しです。

③最新の道具

キャンプ場にもよりますが、道具や設備等が老朽化しているところも少なくありません。最新の道具等があれば、是非行ってみたいと思ってもらえますし、お客さんに気持ちよく利用してもらえます。メンテナンスもお忘れなく。

④場所さえあれば

これは元々キャンプ場を営んでいる事業、観光創生を考えている自治体で、場所さえあればできる有用なアイデアです。
冒頭でも言ったように、キャンプといえば山や川辺、海辺を想像してしまいがちですが、田園、ビルの屋上等も考えられます。普段使用されていないグラウンドのようなところを曜日限定でというのもアリですね。ただこれらの場合、宿泊にあたって(夜の時間帯利用にあたって)トイレはあってもシャワー等の確保が難しいというケースになりそうですが、なければないでいいと思いますし、近くの銭湯を紹介したり、予め自宅や銭湯で入浴してきてもらうでもいいでしょう。

⑤サービス

サービスについて、どこまでするかが重要な課題になります。
例えば②で言ったバーベキュー。バーベキューのセット(食料含む)をキャンプ場で用意することも可能ですが、生モノを扱うとその手配や管理をしなければなりません。これら全てを利用者に委ねてしまった方がよさそうです。またグランピングの対極ポジションを明確にできます。どのくらいの量で何を食べるかは人によって希望も違いますし、そこに行くための買い物だって楽しいではありませんか。食材を買える地元のスーパー等を予めHPに案内しておけば親切ですし、地元の商店にも貢献できます。
サービスについては最小限にすべきだと考えます。人件費や管理の問題、運営費等、つまり継続運営に有効だからです。

⑥ルール作り

ルールも最低限にします。折角解放感を求めてきているのに窮屈感を与えたくないためです。1.自然を汚さない、壊さないこと(火の始末、ゴミは必ず持ち帰ること)2.人の倫理、道徳に則った行いをすること(他人の迷惑をかけないこと)、これだけでいいと思います。これらは漠然とした文言ですが、本来、人として気を付けなければならないことです。ルールを守れない人には、管理する者が直接お願いするようにします。その前にHP等でQ&Aのような形で記しておくことでトラブルを最小限にするのに役立ちます。
当然安全面をできるだけ配慮する必要はありますが、禁止事項を掲げると窮屈感を否めないので、「どう伝えるか」の配慮は意外と重要になります。

⑦コロナ禍のコンテンツとして最適

テント数(テントの間隔)を調整すれば、コロナ禍でも十分可能です。それどころか人気になる可能性が高いでしょう。当然テント使用後は十分な換気・消毒をします。

⑧その他

このアイデアには、バンガローの箱ものは考えていないのがポイントです。箱ものはとにかくお金がかかります。建てる時、その後の維持等。その維持費も実際いくらかかるのか…テント購入だけなら数万円で済みます。バンガロー1棟建てるに当たり、テントをいくつ購入できるか…テントもメンテナンスしなくてもいいというわけではないでしょうが、バンガローをメンテナンスするよりも比較にならないほど安価なはずです。「汚い」は命とりだし、傷めば処分してもいいし、売ってもいいのです。そしてまた新しいテントを買うといったサイクルで十分経営は回るはずです。
このイージーキャンピング、もちろん宿泊してもいいし、宿泊しなくてもいいです。昼間だけのんびりとした時間を過ごしたいという人もいるでしょう。そうであれば、テントの他に、タープも用意すればピクニックとして楽しめます。

⑨最後に

このアイデアは、「気軽であること」が一番重要なポイントです。これまで記したように、テント以外に必要なものは基本全て自分で揃えることになります。つまり場所を提供する以外はそれぞれがそれぞれの用途に応じた利用が可能と言うことです。

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