全てが一ホテルにある必要はない!?
ホテルについて考えてみると、ホテルにはレストラン、バー、大浴場、プール、マッサージ、お土産屋、フィットネスルームがあったりします。そう思うといたれりつくせりなのですが、それらすべてが本当に必要か否かと言えば、必ずしもそうではないと思います。むしろそうしてしまうことで管理が行き届かず、運営がいっぱいいっぱいになってしまい、どの部門も中途半端になってしまい、個性もあいまい(どこにでもあるようなホテル)になって、サービスも低下してしまう恐れがあります。もちろんクオリティを押さえながらのモノコトの足し算は魅力になりますが、クオリティが伴わない足し算によるモノコトはかえってマイナスになります。それはお客さんのホテル選びに影響を及ぼします。お金も労力もかけたのにそれでは意味がありません。そのホテルに見合ったキャパシティを捉えることが何より重要だと考えます。
また「こんなものでいいだろう」というような思いは、衰退を招きます。「こんなものでいいだろう」が「こういうものだ」となると、改善や変化していくのは難しくなります。
そもそもホテルは言うまでもなく宿泊施設です。場合によっては潔く朝食すらない宿泊のみに絞った(素泊まり専門)ホテルもアリかもしれません。そうすれば宿泊のみに注力できますから、引き算も重要です。その場合、朝食はホテル近くの食堂、大浴場がないかわりに近くの銭湯にいってもらう等の提携があったらベストです。ホテルにないかわりに他を利用してもらうということは、その街自体を利用してもらうことに繋がります。しかし外出自体がただでさえ面倒臭いので、それぞれがあまり遠いと不便さが際立ってしまうので注意が必要です。
「観光地」はいろいろなエレメントの集合体と考えられます。「観光地」というくくりは、商いが独立していても互いに補える良さが同時に備わっています。
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