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大規模テーマパーク周りの観光地 そして、テーマパークVS観光パーク化構想

テーマパークの規模が大きければ、それだけで観光地として独立しているという捉え方ができます。1日いるには時間を持て余してしまう規模(内容)のテーマパークであれば、観光地の中の1つのコンテンツと捉えられるでしょう。確かに大規模テーマパークの周りに店舗が並ぶことはあっても、何故か(意外と)「観光地という意識」が持てません。そう思うのは私だけでしょうか?ただ、大規模テーマパークの周りの観光スポットに寄ったことがないのは事実で、日帰りなら自宅と大規模テーマパークのゴーバックになってしまいがちですし、宿泊するにしても別の観光地を選んでしまう傾向があります。恐らく周りの観光地(スポット)が、大規模テーマパークの存在感に負けてしまっている、あるいは充実していない、魅力がないというほかありません。その場合、大規模テーマパークとは「別モノ」として観光地の存在感や魅力を出していかなければならないということになります。

テーマパーク自体入場が有料であるし、退場してしまうと再入場できないところがほとんどですから、当然いられる限り、またはいたい限り退場することはありません。コンテンツも豊富ですし、1日でもいられ、他に行く必要がないのです。そもそもそこに行く段階で、そう思っているはずです。
そういうテーマパークの周りにある店舗等は、一見皆がそこから帰宅する時間帯を狙っての営業がいいと思うのですが、散々お金を使い、テーマパークで遊び疲れたのに、帰りにまた別の観光をする気になれるかどうかが問題です。(お弁当類が売り切れになっているコンビニはよくありますので、車中等で食べられる飲食物は効果的でしょう。)

「せめて1泊、できれば連泊する」のであって、大規模テーマパーク周りの観光地(スポット)の存在感、是非行きたいと興味をそそる場所であったなら、集客できる可能性が十分あると思います。その為、最低でも宿泊してもらえる(したいと思える)環境造りや工夫がその地のカギになってくるので、ただ個々の集まりというだけでは難しいでしょう。一観光地がテーマパークと別モノと判断するのなら、テーマパークについてそんなに意識することはないのかもしれません。意識するとしたら「大規模テーマパークとは違った角度」で存在感を出すためのアプローチが必要になってきます。あとは、「テーマパークの知名度とテーマパークに近いという立地の有利性を獲得すればいいのです。

いろいろ考えを巡らすと、そういう場所こそ観光地をテーマパークならぬ「観光パーク化構想」がいいのではないかと思います。テーマパークは「テーマ」があるからわかりやすいし、目的にしやすい。観光パークは言ってみれば「観光」が大テーマであり、観光によって楽しめるパーク(エリア)であることです。
テーマパークはそのほとんどが限られたエリアの中で新しく作られたモノコトであるのに対し、観光パーク化構想は、もちろん新しいモノコトもあるでしょうが、元来からある伝統、歴史、文化、自然等、テーマパークにはない要素が満載です。そのエリアもいい意味で曖昧に変化できます。
ただ、大規模テーマパークを大きな敷地面積を要しますから、海岸を埋め立てて用意したり、山の中に…という場合も多いので、伝統、歴史、文化があるか…というと疑問で、やはり新しい魅力を創っていかなければならないのかもしれません。
その場合であっても、立地をうまく利用する方法はあります。山なら山、海なら海があります。園内アトラクションやキャラクター、テーマ性重視の大規模テーマパークなら、それらを利用していない可能性はあります。もしも立地性をフィーチャーしている大規模テーマパークなら、逆に立地性を無視した内容の観光地にしてもいいかもしれません。

何でもそうかもしれませんが、1つ1つ観光エレメンツを辿ってそれを「どう表現するか?どんな世界観にするか?」です。普通では面白みがありませんし、どこかにある観光地になってしまう可能性も出てきます。モノコトによってはドラマティックに表現してみたりするのもアイデアです。
例え個々の集まりだったとしても、1グループとしてのマネジメントやディレクションが必要になってきます。

大規模テーマパークに行けば、気分やテンションが高まります。だとしたら「クールダウンできる場所」があったら良くないですか?テンション高い1日とゆったりできる1日、そう対比させるのもいいのではないでしょうか。

<ヒーリング観光パーク>
台湾に行くと、マッサージ店が軒を連ねるエリアがあります。とにかくお店があり過ぎて、どの店がどんなマッサージやサービスなのかわからないほどです。夜市が有名なエリアが隣接していて、観光客で賑わっています。
それがあるなら…「癒し」に特化したヒーリング観光パーク案です。
スパやプールでゆっくりとある意味優雅な時間を過ごせたり、自然の中で寝転んだり、お昼寝ができるエリアがあったり、いろいろな種類のマッサージブースを設けたり、カフェ・レストランではヘルシーなメニューを揃えたり。
しかし健康ランドやスーパー銭湯とは一線を画したいです。
心地よい音楽、アロマ雑貨、天然素材を生かしたファニチャーやファッション、お風呂周りの商品販売もいいですね。
植物、動物を取り扱うのもアイデアですね。
ただ人がワシャワシャいたら、ヒーリングになるかどうか…それが問題です。

テーマパークとは違った個性を放ち、そこに行く目的意識が芽生えられるような観光パークになるのが望ましいでしょう。

<登竜門観光パーク>
「これから」というような商品やお店を主に期間限定展開する観光パーク案です。
アウトレットのようなショッピングを目的としたメジャーブランドのショッピングモールではなく、新しさをふんだんに取り入れたショッピング(ブース)モール、オリジナリティあるカフェ・レストラン等。
1店舗を構えるとなると、名前と信用、資金の問題が出ますから、デザインフェスやグルメフェスの発展形になれば面白いかもしれません。いつも何か発見があったり、「タイミングでの出会い」も考えられます。普段はネットでしか活動していない人も、直接リアルに関われる場としても面白いでしょう。何かを売るということにこだわらなければ、名もなきアーティストの展示会やバンド演奏、DJを入れてのクラブ等、コンテンツはいろいろ考えられます。
これまでその店舗ごとに決められた賃料を払ってきたと思いますが、売上金額の数十%とすれば、そこに参加する店舗やアーティストも安心ではないでしょうか?ですから参加者はその腕を試せる場になり、売上はディレクターの腕次第。ディレクションは難しいかもしれませんが、上手くいけば他のどこにもない観光パークができると思いますし、どこにもない新たな価値が生まれそうです。

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