倉敷・東京・那覇~最近泊まった3つのホテル~
最近泊まった3つのホテルを紹介しながら、「それぞれのホテルの特徴」や「自分のホテルの選び方」について考えてみたいと思います。
ザ・ワンファイブガーデン倉敷
【立地】倉敷駅から徒歩10分、倉敷美観地区まで徒歩2分
駅からはちょっと距離があるけれど、美観地区まではあっという間。夜も朝も気軽にふらっと散歩できてよかった。特に夜の散歩は近くに泊まっていないとできないので、得した気分に。
【施設・客室】わりと古い建物をあまり手を入れずに活用している雰囲気。汚れていたりはしないけど、USBコンセントといった最新設備はない。
アメニティの一部は1階ロビー横から必要な人は持って行くエコ方式。
【サービス】宿泊者全員に「ウェルカムアフタヌーンティー」がついているという太っ腹システムで、紅茶はセルフサービスながら3段のスイーツがどーんと出てきて、満足&満腹。
朝食は、サンドイッチボックスを受け取って、ロビーか客室で食べるテイクアウトスタイル。
【総評】今度は友達や家族を連れて行って「ここはアフタヌーンティーがついてるんだゼ」と自慢したい。
シティホテルにするには小ぶりで、ビジネスホテルにするにはちょっとゴージャスという微妙なラインの建物を「全員にアフタヌーンティー」という一点突破のサービスで乗り越えているある意味潔いホテル。アフタヌーンティーに全力投球している分、客室やアメニティ、朝食はあまりつくりこまない簡素な施設・サービスになっています。宿泊料金は約7000円でしたが、アフタヌーンティー付きなら十二分に納得。
「倉敷美観地区でアフタヌーンティー?」というのは不思議な取り合わせに感じましたが、訪れてみると倉敷美観地区は和の町並みと洋風モダンな大原美術館などが調和する和洋折衷な観光地で、アフタヌーンティーも違和感なし。実際、町では「倉敷アフタヌーンティー」という食のイベントもやっているようです。
ホテルタビノス浜松町
【立地】浜松町駅から徒歩8分、竹芝桟橋まで徒歩2分
浜松町というあまり宿泊先としては選ばないエリアながら、行ってみると湾岸再開発で新しいビルが建ち並んでいる一画。伊豆諸島や小笠原へのフェリーが発着する竹芝桟橋にも近いので、フェリーの前後泊にも使えそう。夜は、竹芝桟橋からレインボーブリッジや東京スカイツリーが見えました。
【施設・客室】ロビーから廊下、客室まで「漫画」のイラストで埋め尽くされたデザインが特徴。客室のベッドはダブルサイズながら狭い。浴室はバスタブなしのシャワーのみ。寝間着などのアメニティの一部はロビーの棚から必要な人は持って行くエコ方式。
色々と機能をそぎ落としてシンプルなんだけど、「漫画デザイン」が面白いからそんなこと忘れちゃう。
【サービス】朝食サービスはなく、ロビーのコーヒーマシンと朝に登場するパン(数量限定)のセルフサービスが利用できます。その他、ランドリールームやロッカールームもあって、全てセルフサービスながら名前の通りの「タビノス(旅の巣)」仕様になってます。
【総評】「漫画デザイン」抜きでもまた泊まりたいコスパの良さあり。
「漫画デザイン」はインバウンド人気をねらっていると思われますが、これだけ館内中に徹底していると日本人が泊まっても驚きがあります。こんなに面白いのに、宿泊料金はシンプル機能に見合った約6000円と安め。
「漫画デザイン」以外にも、ホテルまでの道のりで東京タワーや浜崎橋ジャンクションが見えたり、竹芝桟橋からの夜景も見られたりと、東京の色々な側面を一度に楽しめて『お値段以上』の滞在価値がありました。もっと話題になっていいホテルだと思うんだけどなぁ…。
沖縄ハーバービューホテル
【立地】ゆいレール壺川駅から徒歩10分、旭橋駅から徒歩10分
那覇の中心・国際通りからも徒歩圏で、空港からのアクセスもGood。ただし、ホテルの周りにはお店がない(そのぶん静か)ので、那覇のナイトライフを楽しみたい人には向いていない。
【施設・客室】1975年開業の老舗シティホテルながら、館内や客室は手入れが行き届いていて古さを感じません(「クラシック」って感じはするけど、いい意味で)。
シティホテルなので、レストランやウェディング施設、フィットネスジムがあるほか、4~10月には屋外の「ガーデンプール」が宿泊者は無料で利用できます。
【サービス】しつこいですけどシティホテルなんで、ビュッフェスタイルの朝食サービスがあって、沖縄そばなどの沖縄料理も楽しめます。
それから、お高めのクラブフロアの客室に滞在すると、クラブラウンジで午後から夜まで色々飲み食いできるみたい(私の客室は一般フロアだったのでいいなぁ~と思っただけ)。
【総評】観光客は、都市型リゾートホテルとしてまったり過ごすべし。
那覇の中心部でも格安から高級まで様々なランクのホテルができましたが、こちらは老舗でウェディングもやっている『地元のシティホテル』という立ち位置。が、「ガーデンプール」がとても良いのでもっとアピールしていいのに…と思います。でも、そうならないのは『地元のシティホテル』だからなんでしょうね。その分、穴場です。
何がいいのかと言うと、那覇中心部の他のプールのあるホテルが、インスタ映え用の屋上インフィニティプールや小ぶりなジャグジープールなのに対して、ここの「ガーデンプール」はデイベッドで『欧米人のバカンスでまったり風』が過ごせる正統派リゾートプールなところ。周りの樹木もまったり感増し増しでいい感じです。これがホテルでできるなら、レンタカーで恩納や名護まで行かなくても那覇でいいじゃん!ということで、今回は那覇だけの滞在となりました。レンタカー代が浮いた分、気楽にいつもよりワンランク上の価格帯(1泊1万円ちょっと)を選ぶことができてます。あざ~っす。
全体を振り返って~私のホテル選び~
さて、こうして滞在した3つのホテル評を並べてみると、私の「ホテルの選び方」の癖のようなものが見えてきます。
それは…
ひとつのこだわりポイントがいい感じなら、あとの要素はそこそこでいい
ということ。
倉敷は「アフタヌーンティー」、東京は「漫画デザイン」、那覇は「ガーデンプール」にグッと来て予約ボタンをポチっとしました。どのホテルも駅からはそれほど近くないですし、倉敷では客室はそこそこ、東京では朝食はそこそこ、那覇ではホテルの周辺環境はそこそこでした。一か所『心躍る』ポイントさえあれば、「あそこではこれが良かった~」と思えるので他は悪くなければそれで良しと判断しています。宿泊料金で言えば、その分すべてがパーフェクトなホテルよりもお得に泊まれるってわけですね。
私の場合はこんなでしたが、皆さんはどんな感じでホテルをえらんでるんでしょうか。