MOTOGUZZIは本当に壊れるのか?
オートバイで旅する写真家の立澤重良です。
今日も見て頂き感謝でございます。
さて、今回は久しぶりにバイクのことを書いてみたいと思います。
私の愛車 MOTOGUZZI V7special です。
今回のお話が誰かのお役に立てれば嬉しいです。
モトグッチはよく壊れる・・・
そんな都市伝説が巷で流れているようです。
新車からいきなり壊れる、何度もロードサービスのお世話になる・・・
それは本当でしょうか??
今回はモトグッチは壊れるのか?について個人的な感想を書いてみます。
そもそも壊れるってどういう事だろう?
それを定義するのも曖昧なのに「よく壊れる」なんて噂話を鵜呑みに信じるのは馬鹿けています。
どんな人が何を基準に斯様なことを申されているのか???
変な音がする、オイルが漏れた、メーターが動かない、エンジンがかからない・・・色々あると思いますが、ここで考えたいのは【なぜそうなったか?】です。
私が個人的に強く感じるのは壊れたのではなく壊したのでは?ということです。
私がMOTOGUZZI V7スペシャルを購入したのは2022年の9月。間もなく2年で走行距離は13000キロになりました。
ここで一つのデータとして参考にして頂きたい事実ですが、私のV7は何ひとつ、どこも故障していません。そもそも、こんなシンプルで堅牢な構造で壊れるはずがない・・・と思うのです。
MOTOGUZZIだって縦置きの空冷Vツインエンジンや別室のギアボックス、シャフト駆動といった機構は何十年と作り続けていて、バイクメーカーとしては100年を超えるイタリアの最古参です。
インドのプロダクターが英国の伝統的なバイクブランドの権利だけ買い取って最近になって作り始めたバイクとは全然違います。
BMWのように最先端の機構に挑戦した設計なら別ですが、伝統を継承するクラシカルバイクの場合、同じようなものを作るのですから設計ミスをするはずがありません。
だから壊れるなんて噂は単に扱い方の問題、またはイタリアと日本の気候や道路事情といった環境の違い、あるいは日本人が「故障」を極端に嫌う気質で故障とは言えないものを故障と騒いでいる・・・ということではないでしょうか。
私の知り合いでこんな人がいます。
1.接し方が荒い
車を運転するとき全ての操作が荒い人。
車庫入れで車がまだ前に動いているのにシフトレバーを「R」に入れる。
バイクならシフトレバーを蹴るように踵で入れる。
このように接し方が荒い人は案外と多いものです。
本人はそのつもりがなくても、傍からみて壊したいのか?と思うほど乱暴です。
2.メカに無頓着で扱い方に問題のある人。
エンジンが冷えているときは、ギアオイルやファイナルギアオイルも冷えていて固い。それなのに気にせず負荷をかければオイルシールなどに負担をかけます。
エンジン、ギア、サスペンション、吸排気系統、電装系・・・よく見てよく構造を理解し、どのように作動しているか内部をイメージすること。
渋滞や街中など低回転ばかり使っていてはヘッドにカーボンスラッジが蓄積します。
雨の中を走ってきて、車体が濡れていてエンジンも熱いのにバイクカバーなんてかけないで!
正しい知識をもってメカの気持ちになって優しく接しなければ壊してしまうのです。
3.バイクの悲鳴に気が付かない
全てではありませんが大抵の場合で故障とは何らかの前兆があるものです。
普段からよく点検し、洗車時などにも細部までよく見てやること。
たまにスーパーカブでカシャンカシャンとチェーンを鳴らしながら走っている人を見かけますが、ユーザーレベルのメンテくらいは手間をかけてやりましょう。
少しの異音、匂い、オイルの滲みなど前兆を見逃さない目が大事です。
さあ、ここで高らかに宣言しちゃいます。
MOTOGUZZIは壊れません!!丈夫です!!
これはある意味で私の自慢話です。
私は壊しません!という自慢です。
愉快ではありませんか?巷で壊れる壊れると言われるバイクを、自分は壊さないで乗れること。新しいMOTOGUZZIの魅力を発見しました。
まあ、確かに前述の1~3のような扱いをされても国産大手の最新バイクは壊れにくいのも事実です。そういった意味では誰がどんな風に扱っても壊れないのが本来だ、とするとMOTOGUZZIは壊れるバイクなのかもしれません。
いや、壊れるバイクと言うより正直なバイク。
「もうこの人イヤ~」と正直に反応するバイクでしょうか。
私がMOTOGUZZI V7を購入したバイク屋さんの店長は、なぜ立澤さんのV7は何も故障しないのでしょうね・・・当たり個体ですかね。
と不思議がります。
私は私のV7がたまたま当たりだったとは思えないです。
少々話が飛躍しますが私は観葉植物を育てるのが得意です。リビングにあるモンステラは2年間で4~5倍くらいの大きさに成長しました。
水遣りはもちろん、葉水や土の入れ替え、定期的に葉をふいてあげるなど愛情をこめて手入れをします。
この愛情をこめて接するというのがバイクにも大切なのだと思います。よく構造を理解しメカの気持ちになって愛情をもって接する、扱うこと。
時にタンクを手でなでながら「おまえは頑丈、素晴らしいバイクだ」と声をかけてやるのも良いと思います。
繰り返しますがMOTOGUZZIは壊れません。
みなさんも時期愛車にいかがでしょうか?