事務職の能力とはなにか
―『一生食べていくのに困らない総務の仕事力』chapter1 経営者に必要とされる総務パーソンの仕事の習慣 を読んで―
以前、ブックオフで見かけて購入した本である。
私は総務ではないが、事務職ではある。巷には、事務職が今後必要とされなくなる仕事であるという説と、事務職はひとつのプロフェッショナルであり、これからも必要とされる仕事であるという説の両方が存在している。仕事をなくさないためにはどうすればいいのかが知れるのではないかと思い手に取った。
内容としては、やはり総務でないと当てはまらないことも多いが、今の私の仕事内容でも演繹可能なものもいくつかあった。
しかし、今回は、これを読んだことをきっかけにして考えた、「事務職の能力とはなにか」について書くことにする。
普段、事務職でない人とも関わることが多い仕事柄、「事務能力」というものがどういうものであるのか、それがないと何が困るのか、翻って、自分たち事務の強みとは何なのか、ということが最近少しずつ見えてきた。
それはたとえば、きちんと体裁の整った文章を書くとか、物事を進める前に関係各所に確認を取るとか、自分以外の、できれば複数の立場に立って考えるとか、様々な可能性やリスクを考慮するとか、段取りを組むとか、適当なことをしない・言わないとか、書類を間違いなく書くとか、締め切りを守るとか、そのようなことである。もちろん、これらは今思いついたものを挙げただけであり、これ以外にもたくさんあるだろうし、また、業界や組織によって軽重も様々であろう。
しかし、これらのことは、仕事を進めていく上で必要かつ大事なことであると私は思っている。そしてこれらが苦手な人が一定数いる以上、事務としての強みに十分なりうる。
プロとしての事務職の能力とは何なのか、ということを発見しながら、仕事をしていけたらと考えている。