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サワッディーカは「触っていいか?」

2022年10月11日から水際対策が更に緩和され、外国人の自由な訪日個人旅行が認められ、短期滞在のビザが免除されることになりました。日本好きのタイ人もこの朗報に沸き立っています。

訪日タイ人観光客の約7割は個人旅行者。これからの紅葉、雪のシーズン、日本各地にタイ人の姿が戻ることを期待したいです。

これまで多くのタイ人のお客様を受けて入れてこられた方々も、また、今後もっとタイ人に来て欲しいという方々もいらっしゃると思います。

そこで一つ提案です。タイ人のお客様に、タイ語でお声かけしてみるのはいかがでしょうか。

今回は、簡単でしかも「おはようございます」から「こんばんは」まで、朝昼晩を問わず使え、更に「さようなら」の代わりにもなる、たったひとつの挨拶表現を紹介します。

それは「サワッディー クラッ(プ)/カ สวัสดี ครับ/ค่ะです。

聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか?インターネットで「タイ語」「こんにちは」と検索してみると、容易にみつかる挨拶表現です。語尾が「クラッ(プ)」と「カ」になっているのは、話者がそれぞれ男性と女性の場合です。(※男性の「クラッ(プ)」のプが括弧書きなのは、音がほぼ消えるため)

ただ、他の言語と同様に、カタカナで音を正確に表記するのは難しく、特にタイ語は声調と呼ばれるアクセントの高低が5つもあるので、カタカナ通りに読んでも、タイ語の音とのギャップが生じてしまいます。

そこで私が提案したいのは、日本語で

「触っていいか?」

と発音してみることです。いわば耳の錯覚を利用したもの。
この時にコツがあります。

酔っぱらったおじさん風に訛りを効かせて
「触っていいか?」

と発音してみましょう。少し恥ずかしいかもしれませんが、タイ人の耳にはタイ語の「サワッディークラッ(プ)/カ」に近い音となって届くこと間違いなしです。

実はこれは、私がまだタイ語の勉強を始める前、それも20年以上も前に、初めて友達とタイ旅行をした時に、現地で日本語を話すタイ人ガイドさんが教えてくれたものなのです。私自身、初めてのタイで「触っていいか?」を繰り返し使って面白いほどに伝わりましたし、これまでに私がコツとして伝授させていただいた方々からも、「覚えやすい」「使ってみたら通じた」との感想が届いています。

タイ語は「習うより感じろ」と言われるほど、音が大事な言語です。
こんな風に挨拶をきっかけに、日本を訪れるタイ人観光客と各地の方々の間に交流が生まれればうれしいです。ぜひお試しください。


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