センねら!/cennera!は仲間内専用ゲームのように思える
以下の記事で挙げた問題点のうち、ルールが明確化されれば解決しそうな点について問い合わせた。
結果としては、殆どの質問について「対戦相手の了承があれば可能」ということだった。
TCGにおいて対戦相手の了承があっても不可能(してはいけない)ことは、競技大会でもない限りはカードショップでのトレード(会場のルールに抵触)や、賭け対戦等(日本の各種法令に抵触)くらいだろう。
cennera!規格を満たしていようが対戦相手の了承は必要であり、了承を得るための手続きも現時点では定められていないようだった。
また、シャッフルという行為やスリーブを着用することの目的についても、「対戦相手の了承」以上の回答は貰えなかった。
「常識的な判断」のための材料を質問したかったために、具体的なシャッフルの手順についてではなくシャッフルの目的について問い合わせたのだが、ややズレた回答しかもらえなかった。
私はゲームというものは「ルールの範囲内で自由に遊ぶ」ものであると考えている。
特にTCGやTRPGのような、ルール解釈によって処理が変わり、かつともに遊ぶ相手が必要なものについては、事前のすり合わせが必要である。
事前のすり合わせ(了承)が必要という点では回答に同意できる。
しかし、「どのゲーム(ルール)で遊ぶか」というのが最も根本的な「了承」であり、そのルール自体が「了承」によって曖昧にされてしまっている。
相手の嫌がりそうなことがどのラインなのかを事前にすり合わせるのは現実的ではない。
例えば、規格を満たしていても了承が必要な以上、次の観点で事前に使用可否のリスクを考慮する必要がある。
公式カードか否か
公式カードに存在する色・数字の組み合わせか
cennera!規格に定められた推奨の厚さか
素材は紙か
相手の嫌いなキャラクターはいないか
これら全てについて事前に了承を貰うのは実質的には不可能だろう。
そうなれば相手の許容範囲がある程度分かる仲間内での遊戯か、別途すり合わせ用のルールを制定する必要がある。
より楽しい遊び方のためのルールを考えるのは素晴らしいことだし、公式も推奨している。
しかし、不完全なルールを、まともに遊べるようにするための追加ルールをユーザーが考えるのはあまり楽しい行為ではないと感じる。
ゲーム仲間と遊ぶなら、他のボードゲームで良い。
合成音声キャラが好きな仲間と、ライバルチームの…好きなキャラの足を引っ張ることが目的のゲームは遊びたくない。
初対面の、バックボーンを共有していない人と遊ぶのは前述の理由から現実的でない。
競技的なTCGとして遊ぶなら、カードプールが拡張され、競技ルールが制定されている他のTCGでいい。
そういうわけで、自分はこのゲームを遊ぶ理由を失ってしまった。
コレクションカードとしては、四隅と下部に余分な装飾があるし、ランダムグッズは買わないと決めているので購入するつもりも無い。
(TCGはセカンダリーマーケットの存在を前提としており、単品での購入も可能なため、一般的なランダムグッズとは異なると考えている)
どうにかこうにか楽しむ術を探していたのだが、私にはできなかった。
どうかこのゲームを長く楽しむ方法を誰かが見つけてくれて、この記事の内容が誤りとなることを祈る。