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卒業まで

冬休み明けの朝、布団から出られず、学校は行けなかった。前回と同じく、信号の前まで行った。

同じ日、私は1人学校に行き、スクールソーシャルワーカー(SSW)と初面談をする。小学校卒業までに登校は難しいかもと伝え、中学で学校との連携が取れなくなる不安を話した。

SSWは長男の進学先の中学も担当していて、次年度も引き続き対応するとのこと。
入学前に中学校に見学し、長男のことを話したい旨を要望すると「中学校側に伝えますね」と言われ、安心した。
数日後、SSW・長男・私で面談をした。
それからは2週間ぐらいのペースで、SSWが家庭訪問に来るようになる。

支援センターのイベントがあり、長男も参加した。
知らない子たちの輪に入れるか?少し気になったが、感想を聞くと「楽しかった」と答え、ほっとした。

以前見学したフリースペースに長男を連れていく。
長男はどんな所か知らなかったが、学校に行ってない子たちが遊んだりして過ごすと伝えると、行くことを了解してくれた。
自由で、最初は何しようかな?と迷っていたが、一人でサッカーをしたり、途中からはゲームをしている子と一緒に遊んでいた。

私もフリースペースに参加しているお母さんと話をした。「自分が学生時代はこういう感じだった」と話されて、自分自身が不登校からひきこもりだったことを打ち明ける。
「その頃辛かったことって何ですか?」と質問された。
家に出れない時期も辛かったが、働くようになっても辛い気持ちがあった。だから学校に行った、働いたから、解決して終わったではなく、そのあと子供の様子を見ていくのも大切と伝えた。
このことがきっかけで、自分の過去や長男のことを伝えようとnoteを始めた。

中学の入学説明会があった。
長男は不参加。他の生徒は親子で参加している姿を見て、少しだけ悲しくなった。
説明会で2週間以内に制服を注文してと連絡があり、長男に伝える。少しめんどくさそうにしたが、寸法を取りに行くことができた。

卒業式を間近に控え、担任から卒業式の方法について、複数の案を提示された。

長男と夫と3人で卒業式や入学式、中学入学後について話をして、担任からの提案を伝える。
夫は「卒業・入学は節目だから、式には参加した方がいい」と言った。長男は「少し考えてみる」と言った。
卒業式終了後、校長室で卒業証書を授与するという方法を選択した。

久しぶりの学校に緊張しているようだったが、長男自ら卒業証書を受け取りに来ることが出来て、親としては嬉しかった。
担任から、私にねぎらいの言葉をかけられ、長男に対し色々対応してくれて、感謝とそれに応えられず、申し訳無さが入り混じった気持ちで涙ぐみそうになる。

色々あった小学校生活が終わった。


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