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ギターの音のようにすぐ止むとしても

書いては消して また消してを繰り返している
伝えたいことはあるのに、言葉ではうまく言えない

優しさはどこに行ってしまったのだろう
あの子にするように自分にも優しくしてあげたいのに
指に貼った絆創膏みたいに心の中も守ってあげたい


優しい秋晴れの下で
少しだけ調子がいい心を労るように
取り出したい感情や思いを一つ一つ掬い上げる
今日こそは全て書けるように 消さなくて済むように

ずっと抱えていかなければならないのか
自分でもその日の壊れ具合がわからなくて未だ戸惑う
そうやって考え尽くしてまた壊さなくていい部分まで壊すのだろう
ボンドでくっつけたとしても
知らないうちに芽吹いた蔓が絡まったとしても
どこかに落としてしまった欠片を偽ることなんてできやしない

amazarashiを聴くのが日課になった
声にならない苦痛を埋めるように
一人じゃないと言い聞かせるように
ここなら泣いてもいいと思えるように


もう無理だと言い続けてなんだかんだでここまで来た
すぐ振り返っても一歩前に歩いていた場所は奈落に消えている
だとしても生きている自分に笑ってしまう時もある
同時によくここまで頑張ってるとも思う


答えのない問題だけを解き続けて
今日もまた心を疲弊させて
それでも幸せだと思えることがある日が憎くて暖かくてたまらない


また明日
明日が終わればまた明日
大嫌いだった未来の予定も少しは好きになれているのだろうか
拙い声も言葉も音痴な本音も言えるようになっているだろうか

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